モバイル・ワールド・コングレス(MWC) 2023が開催され、世界中の大勢のテックマニアが集まりました。素晴らしい製品やテクノロジーが数多く展示され、イベントを終えた今、その中でも特に私達の注目を集めた製品をご紹介したいと思います。Ubergizmoが選ぶBest of MWC 2023は、以下の7つです(順不同)。
HonorはMWC 2023で、エレガントなデザインと、テクノロジーに対する”人間中心”のアプローチを備えた「Honor Magic5 Pro」を披露しました。HonorのCEOであるGeorge Zhao氏によると、Honorは「あらゆる人の日常生活を改善するための直感的な技術ソリューション」を提供することに焦点を定めています。
このスマートフォンのスペックは素晴らしく、ピーク輝度が1800ニトに達する6.81インチのLTPO湾曲ディスプレイと、背面にレーザーアシストオートフォーカスを備えた50MPの3眼カメラを搭載しています。性能は高そうですが、実機を試してみないとわかりませんので、レビューをご期待下さい。
「Xiaomi 13 Pro」は、Xiaomiの新型フラッグシップスマートフォンで、価格は高級デバイス並みの1299ユーロとなっています。この価格で、素晴らしいテクノロジー(Snapdragon 8 Gen 2等)と真のラグジュアリーを手に入れる事が出来ます。例えば、ブラック及びホワイトのセラミック製の筐体は、ガラス等の他の種類の表面よりも目に見えて高級感があります。
また、背面にはLeicaがチューニングした強力な3眼カメラシステムを搭載しています。5500mAhのバッテリーは、ほとんどのハイエンドスマートフォンより10%大きく、有線で非常に高速(67W)に充電出来ますが、ワイヤレス充電も50Wと、iPhone 14 Proの30Wよりも66%高速になっています。
実際のパフォーマンスに関しては、ほとんどのデバイスは処理性能だけでなく、熱の蓄積によっても制限されます。設計者にとって、専用ゲーム機並みのゲームを実行出来る、高性能でファンレスのスマートフォンを冷却することほど挑戦的なことはあまりありません。
OnePlusは、OnePlus 10T等のコストパフォーマンスの高い優れたスマートフォンを開発することで知られています。MWCで、同社は新しい冷却技術「Active CryoFlux」を紹介しました。OnePlusは、本質的に、スマートフォン用のアクティブポンプを備えた液化システムを実証しています。理論的には、これによりプロセッサからより速く熱を移すことができ、従来の冷却技術よりも高いレベルでパフォーマンスを維持出来ます。
TCLは、今年のCESで発表された「NXTPAPER 12 Pro」の派生モデルとなる、249ドルの「NXTPAPER 11」を新しく発表しました。その名前の通り、NXTPAPERテクノロジーを備えた11インチのタブレットです。このタブレットは、一般的な普通の電子ペーパー技術ではありません。2Kの解像度、500ニトの明るさ(前世代よりも2倍明るい)、(紙のようなディスプレイとしては)非常に良い発色等の特徴があります。このディスプレイは、eインクのように、バッテリー寿命よりも目の快適さのために最適化されています。このデバイス上で何かを読むことは、特に光がまぶしい場所では、一般的なデバイスと比較してはるかに快適です。
Lenovo Rollable Laptop コンセプトモデル
画面表示領域が増えるほど生産性が向上する、という考えには誰しもが同意するでしょう。Galaxy Z Fold4や新しいHonor Magic Vsのような折りたたみ式スマートフォンが続々と登場していることが、そのことを証明しています。また、それはモバイルラップトップのディスプレイにも当てはまります。Lenovoは、世界初の折りたたみ式ラップトップ「ThinkPad X1 Fold」を作ったことで知られています。新型のX1 Fold Gen 2もさらに改良されていますが、今回は巻き取り可能なラップトップのコンセプトを披露しました。
「Lenovo Rollable Laptop」のコンセプトは、デュアルスクリーンを搭載する「Yogabook 9i」に、新しい巻き取り可能なディスプレイを搭載したような作りになっています。Lenovoがこの製品を商品化させることに成功したあかつきには、試してみるために購入したいと思います。拡張可能なディスプレイは、生産性向上に大きな役割を果たしてくれるでしょう。
Motorola Rollable Phone
MWC 2023に参加したMotorolaは、巻き取り可能なスマートフォンのコンセプトモデルを披露しました。これは、Lenovoが様々なデバイスを”巻き取り可能”に出来ると考えている可能性を示唆していますが(MotorolaはLenovoの子会社です)、このコンセプトにはワクワクしました。Galaxy Z Flip4のような新型の折りたたみ式スマートフォンと同じ様に、その目標は大画面を備えたスマートフォンをコンパクトに持ち歩くということです。ただし、ローラブルスマートフォンは、折りたたみ式スマートフォンよりも小さい体積に抑えることが出来る可能性を秘めています。
拡張されたディスプレイは、1mm以下の厚みしかありません.。”収納”した状態では、例えばカメラのプレビュー等に、本体の背面に位置する追加ディスプレイとして使用することが可能です。このテクノロジーの実用化はすぐそこまで近づいているので、Motorolaが画期的な製品を発表してくれることに期待しています。
新しい「Honor Magic Vs」は、折りたたみ式スマートフォンに対するHonorの答えであり、SamasungのGalaxy Z Fold4の直接的なライバルとなります。少し前に中国で発売されたHonor Magic Vsですが、MWC 2023でグローバル展開されることが発表されました。
この大型の折りたたみスマートフォンは、注目に値する多くの特徴を備えています。例えば、より大きなディスプレイ、より高性能なズームカメラ、より大きなバッテリー容量及び充電速度等が挙げられます(Z Fold4との比較)。その一部は、新しい非常にスマートなヒンジデザインによって実現されており、それによって内部を占有する容量を大幅に低減しています。また、40万回の開閉テストにも合格しており、競合機よりも2倍の耐久性を謳っています。
Magic Vsで、Honorは自社が非常に高いレベルのメーカーであることを証明しており、消費者もそれを歓迎するでしょう。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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