700ドルを下回る積極的な価格設定で、フラッグシップスマートフォンの大本命に。

良い点 悪い点 評価
性能と品質に対して高コスパ IP64防滴のみ
(その他のフラッグシップ機はIP68防水)
9/10
超広角を含む優れた3眼カメラ 望遠は2倍まで
LTPO 3.0によって1Hzの常時表示を可能にする大型ディスプレイ
Android OS(4年間)とセキュリティ(5年間)のアップデート保証
長持ちバッテリー
急速充電(19分で80%、26分で100%)
80W充電アダプタ同梱(40ドル相当)

 

数年前、OnePlusは信じられないほど手頃な価格で非常に強力なスマートフォンをリリースすることで、”フラッグシップキラー”として定評がありました。今回の「OnePlus 11」において、同社はフラッグシップ級の機能と一流のハードウェアをわずか699ドルで提供することで、元来の評判に応えています。

2023年2月7日にインドで開催されたグローバルローンチイベント中に、予約注文が開始されました。OnePlus 11はTitan BlackとEternal Greenの2色で、2月16日から販売が開始されています。価格はそれぞれ、8GB/128GBモデルが699ドル、今回のレビューに使用している16GB/256GBモデルが799ドルとなっています。

最近発売された「Samsung Galaxy S23」シリーズにも搭載されている最新SoC「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2」のおかげで、OnePlus 11は、OnePlus 10 ProやOnePlus 10Tよりも性能が大幅に向上しました。

 

価格設定と競合機との比較


OnePlus 11(699ドル)は、Pixel 7 Pro(899ドル)とPixel 7(599ドル)の中間に位置しています。パフォーマンスの向上、充電時間の大幅短縮といった進化を遂げており、CAMERA HWのスコアはPixel 7と同じ178で、光学ズームの性能を除けばPixel 7 Proと同品質のカメラパフォーマンスを発揮します。

Pixel 7 Proのスコアが189と高いのは、OnePlus 11の2倍望遠カメラに対して、5倍望遠カメラを備えているからであり、200ドルの差がここに現れています。

699ドルという価格で、米国内では80W充電アダプタも同梱されています(国際版は100W)。

Pixel 7/ 7 Proは充電アダプタを別途購入する必要があり、充電速度も劣っています。また、互換性の無い充電器を使用した場合には、充電速度がさらに遅くなる仕様となっています。

同じ価格帯では、Xiaomi 12T Pro(約600ドル)も選択肢に入ります。このスマートフォンは、同等のカメラ(スコア 176)を特徴とし、6.7インチの美しい120Hz AMOLEDディスプレイ、2億画素のメインカメラ、Snapdragon 8+ Gen 1、120Wの超高速充電(アダプタ付属)を備えています(IP57のみ対応)。

OnePlus 11 対 Galaxy S23 UltraOnePlus 11 対 Xiaomi 12T ProOnePlus 11 対 Pixel 7 Proのスペック比較表を用意したので、そちらもご確認下さい。

 

デザイン


今回レビューに使用しているOnePlus 11は、Gorilla Glass 5が使用された滑らかなEternal Greenの背面カバーで、指紋を上手く弾きます。

Hasselbladブランドの大きな円形カメラモジュールがOnePlus 11に独自のスタイルを与え、”フラッグシップキラー”として競合他社とは一線を画すデザインに仕上がっています。このスマートフォンは、前面と背面が湾曲したガラスで覆われており、前面には非常に耐久性の高い「Gorilla Glass Victus」が使用されています。

湾曲が美しいボディとガラスに、絶妙なカーブの金属がアクセントとなっているOnePlus 11はハイエンドスマートフォンらしい雰囲気で、フラットなデザインのiPhone 14 Pro Maxよりもはるかにスタイリッシュに感じます。

競合他社が提供するIP68レベルの防水性能(最大30分間、水深1.5メートルの水中に沈めることが可能)を備えていないのは、残念なポイントです。IP64対応によって、OnePlus 11は防滴にのみ耐性があり、他の全てのフラッグシップと同様の防塵耐性(IP6)となっています。

アラートスライダーが復活!

OnePlus 10Tに同社特有の「アラートスライダー」が搭載されなかったことで、多くのOnePlusファンからは激しい批判がありました。そういったフィードバックを受け、同社は今回それを復活させました。アラートスライダーを使用することで、ユーザーはスマートフォンを即座にサイレントまたはバイブモードに設定することが出来ます。

音質
OnePlus 11のスピーカーを、より高価なGalaxy S23 UltraおよびiPhone 14 Pro Maxと比較するためにテストを行いました。

OnePlus 11は、近くにいる人が文句を言うほど大きな音を出すことが可能で、最大音量でも歪みはありません。今回のテストでは、他の2機種では聞き取れなかった非常に微妙なエコーが聞こえましたが、全体的に非常に良い音質で、力強さが無く低音が不足しているPixel 7 Proよりも優れていると言えます。

 

ディスプレイ


豪華な大型6.7インチWQHD(3216×1440)ディスプレイは、アップグレードされたアダプティブリフレッシュレートテクノロジー「LTPO 3.0」を備えており、ユーザーのアクティビティに応じて1Hz〜120Hzまでの最適なリフレッシュレートを動的に選択します。

LTPO 2.0と同様に、LTPO 3.0は1〜120Hzまでの可変リフレッシュレートで動作しますが、電力効率は向上するはずです。

LTPO(低音多結晶酸化物)技術により、1から120Hzのダイナミックリフレッシュレートを提供するiPhoneやSamsungのスマートフォンでも見られる常時表示ディスプレイが可能になります。OnePlus 11でこの機能を有効にするには、【設定】→【壁紙とスタイル】→【常時表示】をオンにする必要があります。

デフォルトでは、バッテリー寿命を節約するために、OnePlus 11の画面解像度はフルHD+(2412×1080)に設定されています。QHD+の最大解像度に設定したい場合には、【ディスプレイと明るさの設定】で変更する必要があります。

Dolby Vision対応のパネルは、非常に応答性の高い画面内指紋センサーも搭載しています。昼間に測定したところ数値は標準的な820ニトで、マーケットで最も明るいモバイル用ディスプレイというわけではありませんが、屋外での使用には十分な輝度となっています。理論的にはピーク輝度は1300ニトに達しますが、直射日光下でも820ニトを超えることがわかりました。

OnePlus 11は、この価格で驚異的なカメラ性能を提供します

 

カメラ


【カメラ仕様】
メインカメラ: 50 MP f/1.8 (OIS付き)
ウルトラワイド: 48 MP f/2.2
望遠: 32 MP f/2.0
セルフィー: 16 MP f/2.45 (固定焦点)

カメラに関して言えば、OnePlus 11は価格に対して驚異的なパフォーマンスを提供します。

UbergizmoのCAMERA HWスコアは178で、OnePlusの最新フラッグシップは地上で最高のカメラを備えたスマートフォンの1つであり、Google Pixel 7(178)やXiaomi 12T Pro(176)と同等であり、より高価なスマートフォンとも同レベルです。OnePlus 11の光学ズームは2倍までなのに対して、Pixel 7 Pro(189)は5倍の望遠ズームのためスコアに差が生まれています。
(セルフィーカメラはスコアに含まれていません)

メインカメラ(ワイド): 良い

Sony IMX890センサー(50MP、f/1.8、OIS)

背面の3眼カメラには、Sony IMX890センサー(50MP、f/1.8)が搭載されており、Google Pixel 7/ 7 Pro、Xiaomi 12T Pro等の競合他社のプライマリセンサーよりも小さな1/1.56インチ(1 µm/ピクセル)の表面積となっています。

写真を比較すると、その画質に違いがあるのがわかります。Pixel 7 ProとOnePlus 11でそれぞれ撮影した画像を見比べてみると、後者にはHDRが非常に強く効いており、日陰の部分が少し明る過ぎることがわかりました。Googleのカメラと比較すると、OnePlusのメインカメラはコントラストが弱く、全体的に”フラット”な印象となっています。

画像処理のスタイルが異なっており、OnePlus 11はPixel 7 Proよりも彩度が高くなっています。これは画質というよりも好みの問題で、全体的に画質は良好です。

ウルトラワイドカメラ: 非常に良い

ウルトラワイドカメラ(48MP、f/2.2)
左 OnePlus 11(クロップ) 右 Pixel 7 Pro(クロップ)

ウルトラワイドカメラは、OnePlus 11の強みの1つです。48MPのSony IMX 709センサーは、現在のフラッグシップ機(Pixel 7 Pro、Galaxy S23 Ultra、iPhone 14 Pro Max)のウルトラワイドカメラと比較して、最大のセンサー面積と最高の光学システムを備えています。

画質にはハードウェアの優位性が反映されており、他のカメラでは白黒に写ってしまう背景の建物も、OnePlus 11の超広角カメラはカラーのままでより細かいディティールを捉えています。

赤い小屋の質感は、Samsung Galaxy S23 UltraやiPhone 14 Pro Maxよりも、OnePlus 11の方がよく捉えられています。

夜間撮影: 非常に良い

OnePlus 11のウルトラワイドカメラによる夜間撮影

OnePlus 11は、夜間撮影でも同様に、Pixel 7 Pro、Galaxy S23 Ultra、iPhone 14 Pro Maxと比較して、ウルトラワイドカメラで最高の画質を提供します。他の機種ではボヤケてしまう細かい部分も、より詳細に捉えることが出来ます。

メインセンサーのワイドカメラに関しては、Pixel 7 Proの方がOnePlus 11よりもディティールが細かい写真を撮影出来ます。OnePlus 11で撮影した画質は非常に良好ですが、少し明る過ぎるように感じます。画像のどの部分も潰れていないため、HDRキャプチャは適切に行われているようです。

OnePlus 11のメインカメラによる夜間撮影

 

パフォーマンス


Samsung Galaxy S23シリーズ(S23 Ultra、S23+、S23)と同様に、OnePlus 11はQualcommの最新プラットフォーム「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しています。Snapdragon 8 Gen 2の主要な特徴や新機能については、こちらの記事で説明しておりますのでご覧下さい。

GeekBench 5: 非常に優れたCPUパフォーマンス


Snapdragon 8 Gen 2のベンチマークで見てきたように、GeekBnech 5のCPUベンチマークのマルチコアとシングルコアの両方の性能において、iPhone 14 Pro Maxに搭載されているAppleのSoC「A16 Bionic」がリードしています。ただ、Qualcommが昨年よりもその差を縮めてきたことは注目に値します。このようなCPUパフォーマンスによって、アプリの初期化が高速になり、様々なタスクの待機時間が短縮されます。

素晴らしいグラフィックスパフォーマンス

GFX Bench: 素晴らしいグラフィックス処理性能

Snapdragon 8 Gen 2は、GFX Benchでその素晴らしいグラフィックス性能を発揮しています。OnePlus 11とSamsung Galaxy S23 Ultraは、どちらもAppleデバイスよりもはるかに優れており、Qualcommの前世代SoC「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載したXiaomi 12T Proから大幅に性能が向上しています。そのグラフィックス性能によって、高度なレイトレーシング技術を使用したものを含め、現在のモバイルゲーム市場に存在する最も複雑なゲームでもスムーズにプレイすることが可能になります。

値段あたりのパフォーマンス

 

バッテリーと充電速度


大型のハイエンドAndroidスマートフォン市場において、5000mAhのバッテリーは標準的な容量となってきています。Galaxy S23 UltraやPixel 7 Proと同様に、OnePlus 11もそのサイズのバッテリーを備え、同梱のSUPERVOOCアダプタによる超高速充電という付加価値も提供されます。

実際に計測したところ、0から63%まで15分、1から80%まで19分、100%のフル充電まで26分という充電速度が確認出来ました。

比較すると、Galaxy S23 Ultraは30分で39%、Pixel 7 Proは30分で37%、iPhone 14 Pro Maxは30分で30%未満と、それぞれ充電速度は大幅に劣っています。ちなみに、今回は使用しませんでしたが、それぞれのメーカーで推奨されている純正の充電アダプタを使用しても30分で50%しか充電出来ません。

PIPで4K動画をストリーミング再生しながら、ブラウザ上で3Dグラフィックスを同時に再生するという重い処理で負荷をかけてみたところ、OnePlus 11のバッテリー消費量は1分あたり約0.26%と良好な数値を維持しました。つまり、高い負荷をかけた場合、約6時間40分でバッテリーを使い切るということになります。このテストでは、競合デバイスと同様の結果が得られました。

 

まとめ


客観的に実証したように、OnePlus 11は高い品質と優れた市場ポジショニングを秘めています。

OnePlus 11は、「値段あたりのパフォーマンス」の比率に関しては驚くべきスマートフォンであり、素晴らしいグラフィックスパフォーマンスと優れた充電速度が際立っています。これらの特徴は、多くの潜在的な顧客を引きつけるベースとなっています。

OnePlusは、購入した人に対しても努力を怠っていません。同社は、4年間のAndroidアップデートと5年間のセキュリティアップデートを提供します。それと同時に、軽量薄型のスマートフォンでは最大容量と言える5000mAhのバッテリーも備えています。120HzのLTPOディスプレイは、非常に滑らかで電力効率に優れています。

充電速度に関しては、バッテリー残量が少なくなった場合でも80W充電(付属アダプタ)によって他の大手メーカーを大きく引き離します。

OnePlus 11は完璧であることを目指して設計されたわけではなく、貴重な予算を最大限に活用したい人々にとって真に魅力的なものになるように設計されました。そして、それは素晴らしい仕上がりとなっています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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