皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

B DASH CAMP 2023 Fall in Fukuokaが2023年11月9日〜10日にヒルトン福岡シーホークを会場に開催されます。
2011年の初回開催から20回目の節目を迎えたB DASH CAMP。オープニング・セッションである「ネット企業の成長はどこに向かうのか(2023秋編)」をいち早くレポート。




登壇者
川邊健太郎(LINEヤフー)
國光 宏尚(Thirdverse / Mint Town / フィナンシェ)
清明 祐子(マネックスグループ)
宮澤 弦(LINEヤフー)
モデレーター:渡辺 洋行(B Dash Ventures)

宮澤 弦(LINEヤフー)

生成AIで世の中た変わっていくのを実感しています。課題感も昔の90年代のインターネッの初期に似ています。
まだまだAIもコストが高いですが、インターネットの進化と同じで、安くなって早くなってという世界がこれから確実に来ると思います。
とはいえ、計算機リソースの確保がとても大事です。アメリカと日本だと100倍くらいの差があります。そこからスタートしているというのも認識してほしいです。

清明 祐子(マネックスグループ)

1999年二創業して25周年目です。オンライン証券はインターネットと同時に成長してきました。とはいえオンライン証券は成熟市場です。
次の成長を目指してということで、コインチェックさんをM&Aしてきました。
これからもう1回成長するためにどうするのか?というチャレンジの中で、ドコモさんと一緒に取り組むという選択を選びました。ドコモさんと一緒に大きな絵を描けるようにしたいです。

國光 宏尚(Thirdverse / Mint Town / フィナンシェ)

今年は仕込みの年。いい感じで熟成させてきている自負があります。
VRのハード、ARのハードでいいのが出て市場が盛り上がる事が重要です。メタバース領域はハードのプレイヤーがそろってきているので、ソフトウェアやコンテンツサイドがこれから盛り上がるはずです。もちろんWEB3.0も引き続き盛り上がっていきます。

川邊健太郎(LINEヤフー)

日本は手遅れ寸前。スタートアップの人たちが頑張って支えてますが、やっぱり国がしっかりとサポートしないといけません。
日本は既得権益者に優しく、それが新陳代謝を阻害して、失われた30年を作りました。自分は政府の規制推進のメンバーになりましたので、徹底的に改革していこうと思っています。


生成AIが出てどういう1年だったか?

どこで生き残るの?は常に考えています。MicrosoftやGoogleは垂直統合で提供していて、どこに入る余地があるのか?これが変わってきていると感じてます。
セールスフォースとか、お客様のフロント押さえている会社のバックグラウンドを支えるLLMなどは需要があるとおもいます。たとえば、会計に特化したLLMなどは勝ち筋があると思います。
ネット産業以外の会社がAIを使って行く時に、経費削減とかそういったところに伸びしろがあるし、コンテンツを作る時に生成AIは非常に有効というのもわかった1年でした。


キャリアを中心とした経済圏

日本の場合、キャリアの利益は厚いです。その利益をつかって成長してきたのですが、ネットのサービスを作るのが得意なわけじゃないです。
キャリアのeコマースを中心とした経済圏の戦いが過去にはありましたが、これからはキャリアを中心とした金融サービス経済圏の戦いです。
それは、ドコモがマネックスを買収したことが象徴的です。金融経済圏競争がすでに始まっています。バチバチの勝負が今後数年続きます。
金利があがってデフレが終わり、お金を持ってるだけで損する時代が来ると考えています。日本は証券口座がまだまだ少なく、投資していない人が大多数です。成長のチャンスはまだあると考えています。


WEB3.0は再び盛り上がる

去年話題にあったCrypt Winterは完全に終わってます。春がすでに来てます。
2024年は世界中で大統領選があります。こういう時は市場が荒れる可能性がありますが、逆にクリプトは盛り上がって行くと考えています。
ちなみに、冬開けはビットコインだけみていけばいいです。ビットコインの含み益がイーサに、そこからオルトコイン、草コイン、NFTとトリクルダウンが起きていくからです。