シカゴ議会は、これまでイリノイ大学シカゴ校のキャンパスの一部でしか展開されていなかった、ロボットによる食品配達を承認しました。

新しい配達エリアは、何倍にも拡大される予定です。イリノイ大学病院も範囲内で、東はハルテッドストリートから、西はオグデンアベニューまでが対象エリアとなっています。アイゼンハワーエクスプレスとルーズベルトロードがそれぞれ北と南の境界線となります。

特に安全性に重点が置かれており、ロボットは比較的小さく(クーラーボックスサイズ)、軽量(約34kg)ですが、時速約6.4kmと大人の速歩き程度の速度に制限されています。また、シカゴの冬でもロボットの動作に問題が無いことが証明されています。

ロボットは非常に用心深く、道路を横断する際に例え長く待たされることになっても、途中で渡るといった危険を冒すことはありません。ロボットが目的地に到着した時に、注文した商品が入った蓋のロックを解除することが出来るのは、デリバリーを注文した顧客のスマートフォンだけです。その方法は明快です。

ロボットがこれらのタスクを効率的に実行出来るようになり、今回の事例も興味深い実験ですが、過去数年間に行われた多くの実験によってエコシステムに対する理解が深まっています。ユーザーは「Starship」というフードデリバリーアプリをダウンロードすることで、このサービスを利用出来ます。

注文後、このエリアでサービスを提供している約20〜30台のロボットの内の1台が料理を届けに現れます。

このようなサービスは、パッケージ商品やファストフードに最適ですが、アプリベースの他の配達サービスの料金に既に不満を感じているレストランやケータリング業者を納得させる必要があります。1つ確かなことは、これらのロボットは時間の経過とともに改善されるということです。同様の実験は、アイダホや他の多くの地域でも進行中です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら