もし製品やサービスにお金を払っていないのなら、あなたが商品になっている可能性が高いという有名な言い回しがあります。これは、自社サービスをほとんど無料で提供しているGoogleやFacebookのような企業にも当てはまりますが、それと交換にあなたの情報が収集されており、個人に合わせたターゲット広告を作成する広告主に販売されています。

次のような事実を知っても驚かないのはそのためです。ユーザーからの情報収集について、トリニティカレッジでコンピューターサイエンスの教授および同大学のコンピューターシステム議長を務めるDoug Leith氏が行った最近の調査で、AndroidからGoogleに送信されているデータはiOSからAppleに送信されている量の20倍にも及ぶことが判明しました。

彼の調査結果に基づくと、起動時に、Androidデバイスは約1MBのデータをGoogleに送信しており、一方のiOSデバイスがAppleに送信しているのは42KBと推定されます。また、12時間の間に、Androidが収集するデータは合計で1.3TBなのに対して、iOSでは5.8GBになるとも考えられています。残念ながら、Googleはこの調査にあまり動じていないようです。

ArsTechnicaに対する声明の中で、Googleの広報担当者は次のように述べています。「我々は、研究者がデータ量を測定するための方法論における欠陥を特定しており、AndroidデバイスがiPhoneの20倍以上のデータを共有しているという論文の主張は受け入れられません。我々の調査によると、これらの結果は桁違いにずれており、公開前に方法論の懸念について研究者と共有しました。」

先の研究者の方法論に欠陥があった、もしくは間違っていたと100%断定することは出来ませんが、もしその調査内容に興味があり、自身で読みたいという方はこちらから全文を確認出来ます。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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