皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。第31回目はAI自動文字起こしで議事録に革命をおこす株式会社時空テクノロジーズの代表取締役CEOである橋本 善久(ハシモト ヨシヒサ)さんにお話を伺います。

*今記事は「ログミーツ」を使用して文字起こしをして作成しています。インタビューでお話頂いた原文に近い形で掲載させていただきます。


株式会社時空テクノロジーズ誕生

元々、僕がスクウェア・エニックスっていう会社でゲームを作っていて、ファイナルファンタジーとかドラゴンクエストなどで有名な会社です。あそこで、技術責任者をやっていて、ゲーム以外のことをですね、何かやっても面白いかなって思ったのがきっかけです。
ゲーム開発者だからこそ色々なものが作れることで、何か社会還元が出来たらいいなということで、株式会社時空テクノロジーズを設立しました。

時空テクノロジーズは「時間と空間を超えたコミュニケーション改革する」という会社です。VRとかARとかアバターとか仮想通貨とかNFT とか、先端テクノロジー系の結構派手めなジャンルが比較的得意技ではあります。
一見地味に見える「文字起こし」というサービスは、会議やインタビューのログをしっかり起こして生産性を上げたりと、正確な情報を残すっていうところも、ひとつのコミュニケーション改革と考えています。

このログミーツは実用化可能なテクノロジーとして2021年、2022年がちょうどいい時期です。一方でアバターやVRは、世間一般で活用するにはもう少し時間がかかります。なので、僕らとしてはメインビジネスとしてしっかりと、ログミーツを育んでいって、将来的にはメタバースとかそういうところも視野にいれつつ、多層的に展開していくようなビジネスプランで考えています。


AI自動文字起こし「ログミーツ」とは?


2020年の秋からテストとして、お客さんにいろいろ触ってもらってい、正式に2021年2月から有償化して正式にサービスインしました。


基本はですね、まずログミーツっていうものが録音装置(レコーダー)と編集装置(エディター)にわかれています。録音装置には、モバイル端末と Windowsアプリと2種類があります。

それを介して音声を収録し文字起こしをして、それがサーバーに全部上がっていきます。AWSのサーバーにデータが入って行きまして、そこに対して閲覧したり検索したり編集したり共有したりする事ができます。エディターはWeb ブラウザの Google Chrome/Edge/Firefoxで操作できます。


ディターは、自由に編集したり、ファイル添付もいれられたり、ブックマークつけたりとか検索したりとか出来ます。

例えばそうですね、マイクの話をしてたとして、「マイク」で検索すると、「マイク」と発言された箇所が全て出てきます。こうすることで、後で振り返るのが簡単で、その時の音声の再生や巻き戻しも出来ます。Windows アプリからであれば、スクショや画像を添付したりして、保存していくことも簡単、ちょっとしたメモを残したりできます。
ホワイトボードや写真や何らかファイルがあれば、ファイル共有としても使ってもらえます。Zoom とかで例えばスライドの何か共有を受けているときに、それをスクリーンショットを撮って共有したりとかです。


ユーザー辞書登録を使うことで、難しい地名とか読み方が難しい名前とか、そういうのも反応しやすくしたり、手動(人力)の文字起こしのサービスもここからすぐ発注もできるので、そういったところも便利な機能です。


色々なシーンや場面で使える「ログミーツ」

会話のあるところ、全てのシーンでご活用いただけます。

対面会議(オフライン)とオンライン会議のどっちでもいけますし、経営会議とか、自治体のタウンミーティング等様々なジャンルの会議でも使えます。あとは、インタビューが仕事のメディア系の社員とかなんかすごくいいと思います。


あとは、個人的にはめちゃくちゃ助かったのが採用面接です。僕自身、採用面接でログミーツないと生きていけないですw 。どういう人だったかな?どんな会話の内容だったけかな?とか、後から思い出せるように、履歴書を添付したりメモを入れています。
例えば、面接でアニメが好きとか留学していたという話で盛り上がっていた方たいたとして、キーワード検索をして後であの時どんな会話だったかなあ?とかを確認するのにとても役立っています。
1日に何人も面接するような方には、本当におすすめです。


ログミーツの開発エピソード

何でログミーツってものを作り始めたのか?っていうと、この前身のサービスで「vmeets」というアバターを使ったコミュニケーションツールを作っていました。色々な人に見せているときにアバターの評判がいい部分と、もう一つすごい刺さっていたのが、文字起こしの所だったんです。
そういうこともあって、文字起こし部分がやっぱり実用化可能な水準まで来ていてかつニーズが極めて高いとわかり、ここだけ切り離して先にサービスインしてしまおうと考えました。


あとはですね、ハードウェアを作るっていうのが大胆な事やっているなと思っていますが、中国の深センでいい会社を見つけたがきっかけです。
そこと、 WeChat経由の英語コミュニケーションがなかなか大変でしたね。文化もちょっと違うんで、いつまでにできるの?みたいな進行管理のコミュニケーションが色々と大変でした。

あと、マイクをミックスしているんですね。このミックスするところがやっぱり開発会社もちょっと苦労していたんだけど、ここがちゃんと出来上がるのかどうかが相当ヒヤヒヤしながら進めていました。

最初モバイル端末を先行して作っていたんです。コロナが起きた時にWEB会議が増えると見込んで、Windows 版も力入れてちゃんと作ろうと舵を切りました。やっぱり両方あることで価値が出ると考え、サービスのバランスとスケジュールを入れ替えた事がありました。


こだわりの部分は「使い勝手がよく」かつ「安全」

大きな特徴の一つは、レコーダーのつけ外しがとても簡単になってます。アカウントID間を簡単に引越しできるようになっています。
ワンタイムパスワードを入れることで簡単にこう繋がる。非常に簡単に取り回しできるようになっています。

そして、録音した音声はサーバーにアップされるんですけど、レコーダーのほうの音声データはどんどん消しちゃうんですよ。なので、仮にレコーダーを落としたりなくしても情報が漏れることは無く、とても安全です。

使い勝手を高めるために、UX を高めるために、安全かつ使い勝手がいいように、セキュリティ担保するように、柔軟性を高めるためにエンジニアたちにはいろいろ頑張ってもらっています。
一見、地味な使い方の渋いサービスなんですけど、かなりインターフェースとしての作り込みとか、裏側のバックエンドの作り込みはしています。


今後のサービス展開について

現状は法人・企業様向けから先行して使っていただいてるんですけど、近い将来にクレジットカード対応が完了したら、クリエイターさんだったり、ライターさんだったりyoutuberさんだったりと、一般の方にもお使いいただけるようになります。
また機能としては海外言語対応をしていきます。マルチ言語対応にして沢山の言語の文字起こしと、それを日本語に翻訳する、あるいは日本語から他の言語へ変換するっていうところをリアルタイムに出来るように実装していきます。
ビデオ会議とはもちろんですし、海外のイベントやカンファレンスを見るときなんかに非常に使えると思うので、ライブでみるけどログを残すという所に価値が出てくると思いますね。




「時空を超えるためのテクノロジー、サービス開発をする」
株式会社時空テクノロジーズ
代表取締役CEO 橋本 善久

https://www.ziku-tech.com/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

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