アメリカの起業家 Elon Musk氏の指揮の下で、Twitterが目覚ましい変革を遂げました。今回、名称が「X」に変更され、アールデコ調の新しいロゴが公開されました。注目が集まっている今回のニュースは、7月23日にTwitter上でMusk氏個人のツイートで発表され、そこで彼はTwitterブランドだけでなく、このプラットフォームの代名詞となっていた”鳥”にも別れを告げることを伝えました。

Musk氏の発表に続くツイートで、TwitterのCEOを務めるLinda Yaccarino氏はXという新たなプラットフォームの全容について詳しく説明しました。彼女は、Xについて「オーディオ、ビデオ、メッセージ、支払い、銀行取引といった機能を備え、様々なアイデアや商品、サービス、機会を内包するグローバルなマーケットプレイスの構築に焦点を当てた無限のインタラクティブな未来の領域」であると説明しています。これら全てにAIの能力が活用されることで、私達の現在の想像を超えた繋がりが生み出されるでしょう。

Xのロゴは、Musk氏がクラウドソーシングを利用して募集した中から、独自に選ばれました。その結果、2種類の太さの異なるバーを斜めに組み合わせた、エレガントな白黒の”X”が完成しました。Musk氏は、「このエンブレムは、我々を真に特別な存在にしている、一人ひとりの中に見られる特有の不完全さを体現しているはずです」と強調しています。また、同氏は、ロゴのスタイルはアールデコ運動から強く影響を受けていると説明しています。

ウェブサイト上では既に一部のユーザーに対して、代表的だったTwitterの青い鳥から新しいロゴに置き換えられています。Musk氏の個人アカウントとTwitter公式アカウントにも新しいロゴが表示されており、新たな幕開けを表しています。ブランド変更の一環として、”X.com”というウェブサイトを表示すると、Twitter.comにリダイレクトするように設定されています。

”X”という文字とMusk氏の関係は、Twitterにおけるリブランディグだけには限りません。少し前には、同じXという文字が入ったAIスタートアップ「xAI」が立ち上げられています。さらに、Musk氏の宇宙探査会社 SpaceXは、月面着陸船を作るためにNASAとの契約を獲得しています。

WeChatのようなサービスを目指している?


Musk氏は、幅広い機能を網羅している中国のWeChatに似た”全てを兼ね備えたアプリ”を構想しているため、彼のビジョンはそこに留まりません。同氏のTwitter買収は、Xと呼ばれるこの包括的なビジョンを構築するための足がかりに過ぎません。この大胆な動きにより、Twitterは世界にさらに大きな影響を与え、地球規模でのコミュニケーションの在り方に革命を起こすことになるでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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