皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。第44回目は、LINEマーケティング支援の専門集団、IRISデータラボ株式会(イリスデータラボ) 取締役の中塚 幸一さんにお話を伺いました。


IRISデータラボとは?

2019年3月に創業。官公庁や都道府県、自治体のワクチン予約、民間ではYahoo株式会社、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社、三菱東京UFJ国際投信などの企業のLINEマーケティングを影ながら支援してきました。


LINEマーケティング支援の専門集団として、創業後から止まることなく進化を遂げられているのは、風通しの良い社内環境が影響していると考えています。一人一人がリーダーシップ・責任感を持つことで、少数精鋭を逆に強みとし、スピード感をもって導入・支援を進めてきました。


LINEでネットショップが開設できる「Atouch」

Atouchは、LINEのトーク画面で商品を選び、決済まで完了できるサービスです。
今までも様々な企業やサービスがLINEを経由しての商品の販売を行っていました。その販売方法は、LINEから外のサービス(ECサイト等)に遷移させ、遷移先で商品をカートに入れてもらい会員登録や顧客情報を入力し購入させるという流れで、決済までの間に離脱が多く起こっています。

一方、Atouch開発以前の私たちは多くの行政案件に対応していました。その中にはLINE内でふるさと納税や地域クーポン提供のサービス支援があり、外部遷移を不要とする「LINE内ですべてが完結」するフローを導入したところ、多くの利用者に喜ばれたのです。

ここまで喜ばれるということは、様々な商品購入の場で同じ現象が起きているのでは」と気がついたのがきっかけで、Atouchの構想がスタート。2022年10月に正式リリースとなりました。

Atouchは今までありそうでなかった「LINEの中で決済まで完結」する点が高く評価され、正式リリースからわずか6カ月ほどで180社以上もの企業に導入いただいています。


EC業界の悩みを解決するAtouch

私たちの独自調査によると、一般的なカートシステムは購入までに平均8回ほどページ遷移、8回のページ遷移をする中で70%〜80%が離脱するという結果になりました。
つまり、本当に購入している人は2〜3割というのがECサイトでの現実であることが分かったのです。これは大変な機会損失です。


一方で、ECサイト運営側の悩みは「売上」と「新規顧客獲得」の2つで、効果的と感じている集客方法はWEB広告に偏っています。実際に多くのECサイト運営側は、広告代理店にWEB広告を外注していて、コストが高く、費用対効果が見合わないというケースも多くあるようです。

Atouchなら、広告などからLINE公式アカウントに遷移し、友達登録してすぐにその商品を表示させて購入する、ということが可能です。LINEのトーク画面上で決済まで完了するので、お客様にとっては従来よりもストレスフリーとなります。また、短いステップで購入が可能なため、事業者側からすると、離脱を大きく減らし、広告の費用対効果を上げて行くことが可能となっています。

また、様々な業種の方とお話していて気づいたのが、シニア層向け商材とAtouchは親和性が高いということです。補聴器を扱っている事業者様がAtouchを導入したところ、わずか1ヶ月でLINE友だち登録者数の約6割が補聴器を購入したという事例があります。

この背景には、AtouchならLINE内で申込から決済までが可能なため、購入のための難易度が下がり、今までEC購入を敬遠していたシニア層の購入があげられます。また、購入難易度が下がったため、アップセル商品の購入率も上がりました。


コミュニケーション+決済がセットになっているAtouch

教室を運営している事業者の方にもAtouchはピッタリだと考えています。ダンス教室、ヨガ教室、フィットネス教室のような小規模事業の決済方法は銀行振込が主流で、生徒数が増えれば増えるほど、振込管理やその確認作業は事業者の大きな負担となっていました。

Atouchにはサブスク機能もあり、金額とスケジュールを事前に設定し、継続的にお客様から利用料金を徴収することができます。しかも、LINE上で顧客コミュニケーションも行える点が、教室運営の性質と非常にマッチしています。

LINEを使う重要なメリットは「今この瞬間、知りたい事を聞きたい」というニーズを満たすことが可能な点です。お客様は「気になった時にすぐ答えが欲しい」ものです。検索して解決しようにも、SEO記事や広告が多くあがってくるため、本当に欲しい答えがなかなか見つからず、その後SNSでさらに検索することも多いと思います。

そういう時、LINEで聞いてもらうことで、事業者側はお客様の質問にすぐに回答することが出来ます。このお客様とのやり取りがとても重要なのですが、多くの企業がそれを見落としています。ちなみに、お客様の質問にすぐ回答をすることで、売上がかなり上がることもわかっています。

人は知らず知らずのうちに「感情」で買い物をしています。欲しいと思ったときに買えないと、「買わなくていい理由」を探し始めます。つまり冷静になるということです。冷静になると、人は買いません。
商品について事業者側に質問したとしても、メールはいつ返ってくるかわからない、電話はなかなかつながらない…そういう時にLINEならコミュニケーションがすぐに成立します。さらにAtouchなら、そのままLINEでインサイドセールスを実現でき、お客様の「買いたい」気持ちが持続している間に決済まで完了することができるわけです。




「LINEを使ってお買い物をもっと当たり前にする。」
IRISデータラボ株式会
取締役 中塚 幸一
https://iris-corp.co.jp/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

ビジネスプロデューサー/パーソナリティ/モデレータ
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