欧州の消費者団体からの苦情を受けて、日本のゲーム会社である任天堂は、異常のあるコントローラーを法的保証期間が過ぎても無料で修理することに同意した、と欧州委員会は4月6日に発表しました。

2021年、欧州消費者機構(BEUC)と9つの国内消費団体が、Nintendo SwitchについてEU幹部に不満を漏らしたことで、任天堂はEUで注目の的となりました。

Joy-Con ドリフト問題」として知られるこの技術的な異常について、Nintendo SwitchとNintendo Switch Liteの両デバイスが影響を受けています。委員会は、同企業がこの問題に対処することに同意したと述べました。

Nintendo SwitchとNintendo Switch Liteの両方のデバイスがドリフト問題の影響を受けています

「任天堂は、不具合によるJoy-Conコントローラーの修理を、任天堂の修理センターが無償で行うこと及びそれを明示することに同意しました。そして、それが欠陥によるものであるか、摩耗によるものであるかに関係なく、また、任天堂が提供するメーカーの保証期限が切れている場合でも対象となります。」と声明で述べられています。

欧州消費者機構はこの発表を歓迎しましたが、短期的な解決策であると批判しています。声明の中で、BEUCの副局長を務めるUrsula Pachl氏は次の様に述べています。

「これは、消費者が欠陥製品を無料で修理出来るようにするという短期的な対策に過ぎません。それでも、任天堂は潜在的な問題を抱えたまま、ゲーム機を販売することが出来るということです。」

とは言え、EUの何百人ものNintendo Switchユーザーは、保証が切れた後でも、コントローラーとゲーム機本体を無料で修理してもらえるという対応を喜ぶでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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