2020年にパンデミックが始まった時、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために、多くの企業や産業は一時的に操業を停止することを余儀なくされました。結果的に、これが現在起きている世界的な半導体不足に繋がりました。状況が好転するかに思われましたが、また別の問題が起きています。

これは、戦闘が行われているウクライナで、IngasとCryoinという2社がネオンガスの供給を停止したためです。ご存知無い方もいるかもしれませんが、半導体の製造にはネオンガスが不可欠です。この2社が世界のネオンガス供給の約半分を担っていることを考えると、半導体製造にとっては大打撃となります。

両者によると、現在起きているウクライナ侵攻によって重要なインフラが破壊され、その結果、操業を停止せざるを得なくなったとのことです。他にもネオンガスを供給している企業があることは明らかですが、全体の生産量の半分が無くなったことを考えると(それがいつまで続くかもわかりません)、他の会社からガスの供給を得る必要がある企業があふれて、製造に遅れが出ることが予想されます。

また、これによって、パンデミックが原因で500%も高騰したネオンガスの価格がさらに高くなる可能性があるので、半導体自体も値上げされるかもしれません。消費者にどれほどの影響があるのかはまだわかりませんが、時間が経てばそれも明らかになるでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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