じめじめ梅雨が終われば、いよいよ夏。ミニスカートやキャミソール、肌の露出が多くなる季節! 楽しみですね! 私も同じ気持ちです!!!

海、山etc.と、各所でレジャーを楽しめる季節ですから、自然と撮影の機会も増えますが…。皆さんは私の連載、参考にしていただけていますか? かわゆいあの子の顔面を綺麗に撮れていますか?

何々、「結構うまく撮れていると思うのに反応が悪い…」と。それはまだ、あの子にとって盛れている写真を撮れていないのかもしれません(問題が写真以外の場合もありますけど)。

しかし、「好きこそ物の上手なれ」です。気を落とさずやっていきましょう! とにかく練習あるのみです。

悩ましい姿勢、それが「座りポーズ」

『すみません。背景入れつつ、撮ってもらってもいいですか?』

ちょこんとインスタ映えスポットに座るかわゆいあの子(毎回代わりが私でスミマセン)。

前回までの記事、覚えていますか? 覚えていれば覚えているほど、アナタの頭はちょっと混乱しているかもしれません。

「テレジア先生は上からの方が顔面盛れるって書いてたけど、足を長く撮るなら下からとも言ってたよな…(パシャ)」

普通に座るポーズ(下から撮影)

「うーん、なんだかフトモモの太さがとっても目立つ。じゃあやっぱり上からかな(パシャ)」

普通に座るポーズ(上から撮影)

「顔は盛れているけれど、なんだか足が短く見えるかも???」

そう。スマホのカメラは、近いものが大きめに写ります。だから、下から撮影すれば遠くの顔面は小顔になるけれど、手前にある足が主張しだす。上からだと逆に、顔面は目が大きく顎が小さく写るけれど、足が短めに見えてしまうのです。

こうなってくると、かわゆいあの子のスタイルを決めるのは、撮り手のあなた次第。責任重大です。

しかし、簡単にスタイルカバーできる魔法もあります。それはずばり『顔面を上から撮影しつつ、足を前に出させる』という謎アングル&謎ポーズ。

前回までは弱点に位置付けていた“スマホレンズの伸び”を利用する撮影方法です。すみっこにむかって伸びるというのは説明した通り(はい! 覚えてない人はもう一回読んできてね!)。なので今回は、画面の隅にむかって足を伸ばしてもらいましょう。

画面の隅に足を伸ばして座るポーズ(下から撮影)

どうです? 足がとても長く見えませんか?

しかし、やはり下から特有の“威圧感”は否めません。なんて立派な私の脚…。「俺っちはMだからこーゆーのがたまらん!!」と言う方にはおススメですが…。“小動物のようにかわゆいあの子”をかわゆく撮るのであれば、やはり上からの撮影が良いでしょう。

画面の隅に足を伸ばして座るポーズ(上から撮影)

ただ上から撮影したものに比べると、顔も盛れたまま足長に映っているように見えませんか?

このように、同じ構図・ポーズでも、少し変えると体型や顔つきが大きく変わって見えるのです。ちなみに「下から撮ると二重アゴになっちゃうからヤダ…」という女子もいること、事前にお伝えしておきます。人に合わせて、撮り方を工夫してみてくださいね。

難易度UPの応用編

この撮影方法は、立ちポーズへの応用も可能です。前回は、「目線より下、撮影者がすこしかがんで撮ると足長に写る」とご説明しましたが、これをやっても足長にならないよーという声が、私宛にいくつか届きました。

そういう方の写真をよくよく観察してみると…、画面の下側に空間が多い! これではいけません。繰り返しになりますが、スマホレンズは端にむかって伸びます。そして、手前のものは大きく写る。そこに注目すると、下側の空間が広いことのもったいなさと、上側にかわゆいあの子の顔面が配置されているリスクに気付けるはず。

下に空間が空いていて、上目に顔が配置されていると当然、「顔面が上にむかって伸びて足が縮む」という事態になるのです。頑張って下から撮影しても、足長効果が薄れるのは当然のこと。

いわゆる「人物を撮るのが下手な人」は、画面の中で人体の配置がまずいことになっているケース、本当に多いと思います。まずは焦らず、ゆっくりと被写体のあの子が画面にどう収まっているか、確認してください。ハァハァしないで! 落ち着いて! 誰でもあなたのかわゆいあの子を、最高にかわゆく撮影することはできるのです。顔の位置、足の位置がどうなっているか、しっかり確認してからシャッターを押してください。

百聞は一見にしかず、例題写真で比べてみましょう。

下から撮影/人物を上に配置
下から撮影/人物を下に配置

下から撮影しているのに、配置する位置で足の長さが変わっていませんか? 足は長めですが、上から見下ろされている感は相変わらずです。

かっこいい系の背景でクールな洋服やキャラの子ならバッチリですが、可愛い小動物系の子だと、“かわゆさ”が出にくいでしょう。

上から撮影/人物を中央に配置
上から撮影/人物を下に配置

はい、目が大きく顎が小さくなりました。同じく配置する位置で足の長さが変わっています。しかし…、上からなので、やはり足は短く見えます。

この問題を解決するのが、先ほど紹介した技なのです。座りポーズでご紹介した、足を前に出すというポーズを応用しましょう。

ただ、「立ちながら顔面を整えつつ足を前に出す」のは、被写体にとってかなり不自然なポーズ。維持が苦しいので、できるだけ一瞬で決めましょう、あなたはスナイパーです!!!

上から撮影/人物を中央に配置/下半身を前に出す姿勢
上から撮影/人物を下に配置/下半身を前に出す姿勢

どうでしょう。顔面は盛れたまま、足も長くなっていませんか? これで顔面を画面中央に、足を下の方に持ってくるとバッチリです。

人物写真は人間関係の構築こそ大事

ただ、ここであなたが「足を前に出して!」といっても、かわゆいあの子は

『は? 何言ってんの? イミフっつかキモ』

とイラつくだけ。なので、あなたが「足を前に出すこと」の効果と、その難しさを理解しておく必要があります。なので実際に、ご自身でやってみることをオススメします。いや本当に結構キツイのでコレ。

壁に背中をつける姿勢
壁に背中をつけて下半身を前に出す姿勢

今回はちょっと踏み込んだ内容になっているため、ある程度人間関係ができていて説明を聞いてくれそうな場合か、『とにかく絶対に良い写真撮って欲しい!』という強烈なモチベーションがある子にのみ使う知識として、覚えておくのが良いと思います。

壁に背中をつける姿勢
壁に背中をつけて下半身を前に出す姿勢

最後に。これは最近流行りの翼が壁に書いてあるインスタスポットですが、このように下から被写体の下半身がくると、それだけで足長効果に見えますよね。さらに、ここで少しだけ足を前に出せば…。グッとスタイルアップして写ります。

こうしたポーズの指示は難易度が高いので、普段から会話でコミュニケーションがとれるような間柄を築けているかが大事。また、こうした難しいポーズでも、その効果をスッキリ完結に相手へ説明できるよう、あらかじめ言葉を用意しておくのも良いでしょう。

そして。この記事を読んでいるかわゆい女子のあなた。日々のSNSライフで、ぜひこの技を活用してくださいね!

テレジア先生への公開質問

[Q]気になる人がいます。その女性とはメールやSNSで毎日のように会話しているのですが、部署と勤務シフトが異なることから、実際に顔を合わせる機会はなかなかありません。 そして悪いことに、彼女が近々転勤してしまうことを知りました。気持ちを伝えたいと焦るばかりですが、告白するのにメールやSNS、文字で伝えることに少し抵抗があります。 告白というものは、やはり直接顔を合わせてするものなのでしょうか。 (30代 男性)

どうしてもあなたが『告白』したいと焦るなら、絶対に顔を合わせて伝える方がいいと思います。その理由は2つです。

①直接顔を合わせることで、言葉だけではなく相手の表情からも情報を得られます。

②スクリーンショットを取られて、拡散される心配がありません。

①はともかく、②は現代ならではの悩み。万が一ですが、かわゆいあの子があなたの気持ちを大事にできない人間性であった場合、大切な告白を同僚のLINEグループ、悪い場合にはSNS上で回覧されてしまう可能性、否定できません。

これは告白に限りませんね。信頼できる間柄以外では、色恋沙汰や悪口など、見られて困るネガティブな文章をネット上でやり取りするのは控えるべきでしょう。…ちょっと悲しい、近年の傾向です。

というわけでズバリ、「私はあなたの勇気ある告白を応援します!」…と言いたいところですが、そもそも『告白』とは、一体どのような行為なのでしょうか。

おそらく男女間においては、「私はあなたに好意があります、今後の性的なつながりを含めて、個人的に親しくできますか?」という質問なのではと、思うのです。

相談者さんの場合、関係が安定する前に物理的距離ができてしまうというこの事態に、焦っているのだと思います。その気持ちは十分に分かります。分かりますが、もう少し踏み込んで、自分で自分の気持ちを確認してみてください。

「まだ好きかわからないけれど、もう少し話をしてみたいから、その可能性を残しておきたい」という程度でしょうか? それとも、「覚悟を持って付き合いたい。性的なものを含む形で、恋人と呼べる間柄になりたい」などと、想いが募っているのでしょうか?

ここで男女の気持ちに温度差がある場合、『告白』によって関係がギクシャクしがちです。

そもそも、普段は直接会う機会を作れない程度の関係性なら、メールであろうがSNSであろうが、直接会って告白しようが、結果はあまり変わらないと思います。どのパターンで告白しても、『急になにいってんの? あなたのことよく知らないんだけどあたし』となる可能性が十二分にあると思うのです。

もちろん、直接会えないやんごとなき事情がある2人もいるでしょう。しかし、よほど“やんごと”なくなければ、会う機会は作れるはず…とも思うわけです。お互いがお互いのことを気になっている場合は。

「付き合ってください」という告白をきっかけに、友人関係から“カレシカノジョ”へと発展する場合、告白の前段階ですでに下地が出来上がっているケース、非常に多いです。シャイな2人にキッカケがなかっただけのこと。そういうパターンですね。

もし、まだそこに至れている自信がないのなら、いきなり「好きです!付き合ってください!」ではなくて、「離れちゃっうのは残念だけど、あなたは自分にとって興味がある人で、話すと元気になれるから…」などと、ポジティブな存在であることを伝える。ここから始めるべきでしょう。

「環境が変わってもたまに会ってもらえるかな?」くらいの方が、ギクシャクする可能性は少なく、相手にも優しいのではと思うのです。

そもそも、あなたが告白したい理由は何ですか? 好意を伝えたいだけ? それとも、自分の気持ちに何かしらの結果を出したい?

…勘の良い方ならお気づきですね。これはどちらも同じこと。『告白』とは、つまり、相手の気持ちを無視した自分中心の行為なのです。

結果を問わなければ、告白したあなたは、すっきりできます。自分で自分の気持ちにけじめをつけられるから。「振られたけどスッキリしたー」と。一方の相手はどうでしょうか? 「人の好意を受け入れられなかった自分」に、ネガティブな感情を抱き、自己嫌悪に陥ってしまう可能性もあります。

だから、漠然と『告白しよう』と考えるのではなく、『かわゆいあの子と自分はどうなりたいのか』を、自分の心に聞いてみて欲しいのです。その子と自分がどのような関係性になりたいかで、伝え方・言葉が変わってくるのではと思います。自分勝手な告白ではなく、相手を思いやった言葉を選んで欲しいのです。

「距離は離れてしまうけど、これからも親しくしたいんだ!」というなら、せっかく個人的に連絡がとれる間柄なのですから、そのツールを使ってかわゆいあの子の好みや近況をやりとりして、機会を見ながら興味のあることに誘ってみてはいかがでしょうか。本当に好きならば、無理にでも時間を合わせられるはずです。1時間でも会おうとするはずです。私はそう思います。

とはいえ、質問ばかりだと相手も尋問されているかのようで疲れてしまうので、ご注意を。会話はキャッチボール。楽しくやり取りしてください。

…あれ?本編より長い?
ちょっとヒートアップしてしまいました(笑)。

とにかく、恋愛はタイミングです。どれだけ気をつけていても、相手の虫の居所が悪ければ嫌われるときは嫌われる。悲しいかな、何の興味ももたれない場合だってあります。

ネットで知り合った相手と、直接会わずに結婚を決めてしまう人もいれば、10年近く同棲してから別れる人もいる。相性だけでは語れない、運やくじ引きみたいな要素も介在するのが恋愛ではないでしょうか。

個人的には、なにかしら気を張っていくよりも、せっかくの今の穏やかな関係を育てていくのがいいのではないかな…と思いました。

え?「今すぐ好意を伝えて今すぐカレシカノジョになれるかはっきりしないと心臓が爆発して死んでしまいそうなのです!!!」…と。

なるほど。そこまで追い込まれているのなら、突然『告白』しても良いでしょう。ココロが爆発したら大変なので、これはこれで大問題。自分と向き合うための『告白』が必要な状態だと思います。私にできるのは幸運を祈るだけ。ゴッドブレスユー、です。

※老若男女問わず、撮影に関する人間関係のお悩みを随時募集! 写真が好き、撮影会が好きな皆さん。ここはあなたの心の保健室。個人が特定できないように配慮いたしますので、私のTwitterアカウント(https://twitter.com/red_theresia)にDMで気軽に質問ください。

テレジア
京都市立芸術大学 デザイン科卒。モデル兼コスプレーヤー、レタッチャー、たまにウォーキング講師。元準ミス日本。デザイン・アートの造詣と、プロモデルとしての現場経験を兼ね備え、ライティングや人体構造、色彩設計などを考慮したレタッチを得意とする。高校美術工芸教職免許を持ち、非常勤講師経験あり。