7月からの長い長いティーザーとリークの繰り返しを終え、完全に新たなデザインとハードウェアプラットフォームを採用した2021年のGoogle Pixel 6シリーズが正式に発表されました。
カラーオプションは、パステルカラーを用いた非常にGoogleらしいものになっています。美的な好みはお任せしますが、主要なOEM製品とは一線を画す、差別的で素晴らしいデザインとなっています。デザイン面はさておき、その製造品質は徹底され、競合他社と遜色ありません。Googleは、実績のある素材やデザイン、組み立て技術にこだわっています。
Pixel 6 Proはもう少し高級感があり、異なる素材を使うことでより”プレミアム”な感じに仕上がっています。心配している方もいるかもしれませんが、どちらのモデルも防水性能を備えています。
シャーシ設計により、スマートフォン本体は薄くて持ちやすいまま、より大きなカメラセンサーを内蔵することでカメラ性能の大幅な向上を可能にしています。
GoogleのPixelシリーズは、そのカメラソフトウェアに定評があります。ただ、ハードウェア自体は、少なくともメインカメラに関してはPixel 3からPixel 5までの間にそれ程の進化はありませんでした。今回、Googleはより大きなカメラセンサーに切り替えることで大幅なアップデートを行っており、これによって待望の画質向上が期待されます。
繰り返しになりますが、カメラソフトウェアは不可欠ですが、そのハードウェアは画質を決める基本となります。Google Pixel 6は、Pixel 5よりもさらに綺麗な写真を撮影することが出来るはずです。
Pixel 6はウルトラワイドカメラも搭載しており、Pixel 6 Proには望遠カメラを追加することで、非常にバランスのとれた構成となっています。また、どちらのスマートフォンの前面カメラも強化されており、Pixel 6が8MP、Pixel 6 Proが11.1MPのカメラを搭載しています。
Pixel 6が6.4インチの1080pディスプレイ、Pixel 6 Proが6.7インチの1440pディスプレイをそれぞれ備えており、120Hzの可変リフレッシュレートとなります。ちなみに、ディスプレイ内には指紋センサーも内蔵しています。現在、同価格帯では120Hzのリフレッシュレートが標準になっており、スクロールがどれほど俊敏になるか楽しみです。ゲーム用途でもリフレッシュレートの恩恵があり、フレームレートの低い古いゲームでもそれを実感出来るはずです。
今回の2モデルには、Googleの「Tensor」プロセッサが搭載されており、噂ではSamsungと協力して製造している言われています。Googleは、このチップセットがSnapdragon 888と競合すると示唆していますが、ベンチマークの数字が出てくれば、その結果がわかるはずです。
機械学習の性能に重点が置かれており、電力効率を高めるために、画像処理を行うISPに主要な機能が組み込まれているとGoogleは説明しています。Googleは、動画撮影やAR等のアプリで複雑な画像アルゴリズムを実行することを目的としているようですが、それが一般的なユーザーにも恩恵をもたらすかどうかはわかりません。
前モデルと比較して、今回は非常に素晴らしいアップグレードとなっていると思います。Pixelのソフトウェア体験を気に入っている人なら、Pixel 6のハードウェア体験にも満足するはずです。
その価格がお手頃なことを考えると、そのハードウェアはPixel 5より価値を感じられそうです。カメラの性能がどれほど優れているのか、競合と比べてどの程度なのかはわかりません。もし、絶対的に最高の技術を望むなら他にもオプションはありますが、価格とのバランスを考えて比較してみるのも良いかもしれません。
Pixel 6シリーズは、Google Storeの他にもKDDI(Pixel 6のみ)とソフトバンクから販売されます。価格は、Pixel 6が74,800円から、Pixel 6 Proが116,600円からとなっています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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