Appleが売りにしている一つは、積極的なユーザープライバシーへのコミットメントであり、これがiOS 14の新機能をめぐるウワサがどれほど正確なのか疑問に感じさせる点でもあります。「IT Home」 が伝えたそのウワサとは、iOSアップデートの機能の1つに通話の録音機能があるということです。

アメリカの場合、通話の録音はどこの州に住んでいて、どこの国からかけているかによって合法か違法かが決まります。たとえば、米国の一部の州では、「当事者の一方の同意」という法的要件があり、この要件では、通話の参加者である自分自身が通話を認識し、そのことに同意している限り、通話を録音しても合法です。

一方で他の州では、録音するには両者の同意が必要であり、Cult of Macが指摘しているように、オーストラリアやインドなどの国では、通話の録音は全面的に禁止されています。この機能では、Appleはユーザーが通常の通話とFaceTime通話の両方を録音できるようにするようですが、ユーザーがまず同意を得る必要があることを促す免責条項も含まれています。これは技術的な要件というよりはガイダンスといえます。

先述の通り、Appleはプライバシーに注力する企業だと自負していますので、プライバシーの侵害だと認識される機能を導入するのは奇妙です。今のところは話半分で聞いておくべきですが、真実ではないことを願いたいです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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