新型コロナウイルスの問題点は、ウイルスが患者の体内で2~3週間も潜伏する可能性があるということです。つまり、手遅れになるまで何の徴候もない感染者が多数存在し、症状が出てくるまでにさらに多くの感染が広がる可能性があります。しかし、Ouraというスマートリングがその問題を解決するのに役立つかもしれません。

UCSFメディカルセンターとザッカーバーグ・サンフランシスコ総合病院のスタッフに2000個のOura Ringsが配られました。このリングでは、装着者の心拍数、体温、心拍変動、カロリー燃焼などのバイタルを測定できますが、装着者の体内で新型コロナウイルスの初期症状を検出して治療を受けるか、隔離するかの判定に利用しようとしています。

このプロジェクトを立ち上げたUCSFの精神医学助教授であるAshley Mason博士によると、「早期に自宅隔離して治療を受けるのに役立ちます。検証結果は秋ごろを想定しており、診断ツールの準備に取り掛かる必要があります」と述べます。とある例では、フィンランド人経営者のPetri Hollmén氏はスマートリングをはめており、体温が平熱より1度高いと警告されたようです。

Hollmén氏は、問題ないと主張したようですが、検査を受けた結果、新型コロナウイルスに感染していることが判明したとのこと。Holmen氏によると、「感染を教えてくれるデバイスがなければ、夜中に犬に2度起こされたので少し疲れているとしか思わなかったでしょう」と語っています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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