5Gは4Gに比べていくつか改善が施されており、その中の一つが通信速度(上り、下り)。しかし、AppleアナリストのMing-Chi Kuo氏は、間もなく出ると見られる5G版iPhoneのアップロード速度が必ずしも理論上の最大にはならないだろうと予測しています。

以前から出ていた噂では、5G版iPhoneは2×2 MIMOのアップリンクをサポートし、より速いアップロード速度のために6つのパワーアンプを用いるとされてきました。しかしKuo氏は、iPhoneはパワーアンプを1つ、もしくは2つしか使わず、理論的な最大速度が小さくなるだろうとみています。

MIMO(マルチプルインプット・マルチプルアウトプット)は同じ周波数帯域で同時に一つ以上のデータ信号を送受信するための技術です。これにより、送受信の効率やスループットが改善されます。

Kuo氏の言うことが正しければ理論上はiPhoneの通信速度が(噂よりは)下がるのかもしれませんが、問題はその違いが現実の生活の上で感じられるかどうかです。つまり、現実には同じ時間にどれくらい多くの人が通信をしているかなど、通信速度への影響には他の要因が絡んできます。

これを現実に遅いと感じるかどうかは、実際にモノが出てきて触ってみないことには判断できないでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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