GoogleがNestという会社を買収してから4年が経過しました。日本では馴染みが薄いスマートホーム関連の企業として、IT系の人なら「なんか聞いたことあるかも」程度の存在だったはずですが、最近やけに存在感が増しています。

「Google Home」というキーワードを聞いて「スマートスピーカーでしょ」と答えられる人は、多少はいると思いますが、日本人に馴染みのない「Nest」に名称が変わった、と言っても皆さん、いまいちピンとこないでしょう。「Google Home Mini」が「Google Nest Mini」として進化したんです。第二世代です。

あまり聞き慣れないNestブランドに寄せつつあるGoogleですが、ハードウェアとしては外見は変わらずGoogle Home Miniそのもの。一方で性能は着実に向上しており、音量が40%アップしたほか、環境音に合わせて自動的にボリュームを調整してくれる機能も追加されました。また、3つのマイクによりノイズ耐性も付き、うるさくても声を拾ってくれるそうです。まあ、家に置く機械がうるさいってどんな環境だよというツッコミはさておき…。

また、嬉しいのがこれまではすべてクラウド経由で音声認識の処理をしていたGoogle Home Miniですが、Google Nest Miniについては専用の機械学習チップを搭載。Nest Mini上で音声認識の処理を進めてくれるため、応答速度が飛躍的に向上する可能性があるようです。今でもそれほど悪くない応答速度だと思いますが、人間並にレスポンスが早くなるアンドロイド…じゃなくてGoogleアシスタントとか、人間より優秀になってしまうかも。

そのほかの仕様では、壁掛け穴がついているため、集音しやすい位置にNest Miniを置けるほか、3.5mmオーディオジャックは非対応。また、給電はmicroUSBから専用の充電ケーブルに変更されました。専用の機械学習チップの影響かな?直径は98mm、高さは42mm。Wi-FiがIEEE 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0に対応しています。カラバリは可愛い4色で、白っぽい「Charlk」と黒っぽい「Charcoal」、赤っぽい「Coral」に、青っぽい「Sky」です。

あ、そうだ。低音が第1世代よりも響くようになったようです。ドンシャリサウンドが大好きな世代の人にとっては大きな改善? お値段は49ドル、日本円にして約5300円ですから、気軽に買っても良いバランスに仕上がってます。日本での発売、いつになるんでしょうね。