皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。
世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスしたレポートをお届けします。
記念すべき第1回目は、ゲームチェンジャーズスタジオ「EDGEof」をご紹介。
Co-CEOの小田嶋Alex太輔さんにお話を伺ってきました。


「EDGEof」とはどういう場所なのでしょうか?

僕らは“ゲームチェンジャーズスタジオ”と呼んでいます。
アクセラレーターとか、インキュベーターみたいに特定の会社を応援するのではなくて、僕ら自身が色々なプロジェクトを生み出す企業体です。
映画スタジオとか、ゲームスタジオが世に作品を送り出すのと同じように、僕ら自身もスタジオとして色々なプロジェクトを世に送り出しています。なので“スタジオ”という言葉をあえて使って説明しています。
よく勘違いされるのですが、私達は不動産ビジネスはやっておらず、プロジェクトを通じて売上を立てていくのがEDGEofのビジネスです。

またそれを実現するために、社内に膨大なリソースを持ってやるのではなくて、ハリウッド型と言っているのですが、映画プロデューサーがハリウッドで映画を作る時に、役者やカメラマンを自分のネットワークから連れてくるのと同じように、僕らもクリエイター、アーティスト、技術を持っている研究者やエンジニア、ディストリビューターから行政機関、学生などなど、ぼくらの繋がっているネットワークを駆使してプロジェクトを推進していきます。


日本と世界をつなげるハブの役割

EDGEofが立ち上がってまだ10ヶ月ですが、世界各国の行政機関とはいい関係性を築きあげています。日本にある各国大使館とのネットワークがあるので、現地に行く必要がなく話ができ、大使館経由でそれぞれの国のスタートアップと日本にいながらやり取りできるのも魅力です。

さらに、行政機関とやってみてわかったのは、落とし所が非情に楽であるという点です。各国のスタートアップは日本に行けるだけで知名度があがり、逆に日本のスタートアップがその国に行きたいと思ってくれれば良くて、一緒にイベントをやるだけで行政機関は十分メリットを感じてくれる点があります。民間のスタートアップコミュニティーだと、収益性が先に問われるのでなかなかそうはいかないですね。

具体的な活動内容は様々ですが、日本のビジネス・カルチャーを各国のスタートアップに教えたり、ミートアップイベントを開催して、日本のスタートアップでその国に行きたい人を探して紹介したりという活動をしています。
こういった各国との関係性の中で、他が真似できない圧倒的なポジションをEDGEofは取りに行きます。


力を入れている分野・特徴は国ごとにあったりしますか?

カナダなんかは圧倒的にAIです。ディープラーニングの父と言われているモントリオール大学教授ヨシュア・ベンジオの存在が大きいとおもいます。
フランスは学術レベルも高いのでディープ・テックに力を入れています。ディープ・テックとは先端的な学術研究を伴う新規事業の事で、素材だったりとか宇宙航空系だったりとか、バイオ系が多いです。
また、ことアフリカになると、ぶっちぎりでインフラ、そして健康と教育の課題に対して強い関心があります。


共創するベンチャーを創る事で大切なこと

スタートアップに「無理をさせない」ということです。
スタートアップと仕事をする事になれてないと、「無理に作らせてしまう」ということが起きてしまいます。
逆に、スタートアップ側には、大手大企業と仕事するときのお作法やカルチャーなんかもわかりやすく伝えています。
僕らが間に入ることで、相互コミュニケーションを円滑に図り、お互い不幸にならないようにしています。
スタートアップの有限で貴重な人的リソース、時間的リソースを無駄にさせたくはないですよね。EDGEofでやっていることはホント、異文化コミュニケーションそのものです。


小田嶋Alex 太輔
「あるリソースと他のリソースをくっつける所をデザインして、新たな付加価値を生み出すのがぼくらの仕事です。」

EDGEof
https://edgeof.co/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

ビジネスプロデューサー/パーソナリティ/モデレータ
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