Microsoftは、Windows 11の新機能「Recall(リコール)」を、Copilot+ PC向けに正式にリリースしました。​この機能は、ユーザーの画面上のアクティビティを定期的にスナップショットとして保存し、過去の作業内容を簡単に検索・再確認できるようにするものです。​当初の発表から約1年の延期を経て、2025年4月のWindows 11非セキュリティプレビューアップデートの一環として提供が開始されました。​

🔍 Recallの主な特徴
画面スナップショットの自動保存:​ユーザーのアクティビティを定期的にキャプチャし、ローカルに保存します。これにより、過去の作業内容をタイムラインで遡ったり、自然言語で検索したりすることが可能です。​
セキュリティとプライバシーの強化:​保存されたデータはPCのTPM(Trusted Platform Module)を使用して暗号化され、Windows Helloによる認証が必要です。また、特定のアプリやウェブサイトを記録対象から除外するフィルター機能や、保存期間の管理、スナップショットの削除なども可能です。​
ユーザーによる制御:​Recallはオプトイン方式であり、ユーザーが明示的に有効化しない限り動作しません。設定からいつでも機能を一時停止または無効化することができます。​

💻 対応デバイスと利用方法
Recallは、最新のAMD、Intel、Qualcomm製プロセッサを搭載したCopilot+ PCで利用可能です。​これらのデバイスでは、Windows Updateの設定で「最新の更新プログラムをすぐに入手する」を有効にし、更新プログラムを確認することで、Recallを含むApril 2025プレビューリリースをインストールできます。​

⚠️ 注意点と今後の展望
Recallは強力な生産性向上ツールである一方で、プライバシーやセキュリティに関する懸念も指摘されています。​特に、ジャーナリストや機密性の高い情報を扱う職種のユーザーは、使用に際して慎重な判断が求められます。​Microsoftは、ユーザーからのフィードバックを基に、さらなる改善を進める予定です。