LGによると、世界的なパンデミックの最中、社会的な孤立という課題に対処し、快適な自宅から自然と再び繋がるための癒やしの娯楽として人々はガーデニングに注目したそうです。

Trees.comが調査を実施したところ、興味深い情報が明らかになりました。2020年以来、アメリカ人の68%が少なくとも1つの観葉植物の世話をしており、18〜24歳の独身者の38%がロックダウン中にこの取り組みを始めています。また、調査対象となった若者の半数以上が、ガーデニングが精神的幸福を高める手段であることを認めています。

屋内植物栽培のプロセスを簡素化するために、LGは2021年に「LG tiiun」を発表し、続いて2022年に「LG tiiun mini」を発表しました。これらの革新的な製品により、ユーザーは屋内空間でより環境に優しいライフスタイルを受け入れることが出来ます。内蔵されたLEDライトや自動温度制御といったスマート機能を備えたLG tiiunは、デジタルなグリーンサム(園芸名人)として機能し、全ての人のガーデニングの成功を促進します。

LG tiiun及びtiiun mini

LGの先駆的な社内カンパニーであるSprout Companyによって開発されたLG tiiunは、革新的なビジネスアイディアを促進し、新しい市場に効率的に参入するというLGの取り組みを表しています。注目すべき点は、tiiun miniが前世代よりもさらに速いペースで開発及び発売されたということです。

Sprout Companyの代表を務めるShin Sang-youn氏は、”ペットプランツ”市場の育成とLG tiiunの普及に向けて3つの主要目標を設定しました。

「我々の目標は、これまでガーデニングに興味が無かった人々を植物愛好家に変えること、植物を管理する人々にLG tiiunを選んでもらうよう働きかけること、そしてLG tiiunユーザー同士の献身的なコミュニティを育成することの3つでした。」と同氏は述べています。

LG Electronicsの社内カンパニーであるSprout Company代表 Shin Sang-Youn氏

これらの目標を達成するために、Sprout Companyは2021年10月にLG tiiunユーザー向けのオンラインコミュニティを設立しました。このコミュニティは、2023年5月時点で6,000人を超えるアクティブユーザーを抱えるまでに成長しました。このインタラクティブなプラットフォームにより、メンバーは各自の活動を共有したり、ガーデニング仲間たちと交流したりすることが出来るので、一方的な情報共有に留まりません。

さらにSprout Companyの担当チームは、tiiunオーナーからのフィードバックに積極的に耳を傾け、貴重な改善をもたらしました。LGは、植物の長期育成を求めるユーザーの要望に応え、種子キットとは別に栄養補助商品の販売を開始し、安定した供給を確保しました。さらに、より多くの本体カラーオプションを求める消費者の需要に対応するため、LG tiiun miniの本体下部にはベージュ、ミント、レモン、ピーチの4色のパステル調の色合いがそれぞれ配色されるようになりました。

LG tiiun miniは、ピーチ、ミント、ベージュ、レモンの4色展開となっています

LG tiiunユーザーが毎日植物の成長写真を撮影する傾向があることを認識したLGは、専用のLG ThinQアプリ内に「植物の旅(Plant journey)」という機能を導入しました。ユーザーは、植物の成長過程を記録し、その日々の歩みをタイムラプスビデオとして保存出来るようになりました。

Shin氏は、消費者の満足度への取り組みと継続的な改善の追求を強調しており、「当社は今後も消費者の提案に耳を傾け、既存の製品を強化し、具体的な顧客価値を提供しながら真の課題に対処する新製品を開発していきます。」と説明しました。

LGのESG原則(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを実証するために、LGの各ユニットには再生プラスチックが使用され、生産時の二酸化炭素排出量の削減に貢献しています

間もなく世界展開か?


現在、LG tiiunは韓国でのみ販売されていますが、将来的には世界市場に拡大する予定です。Shin氏は、「グローバル展開も視野に入れ、様々な地域や環境の植物を栽培する実験を行っている」と語っています。

国内市場でのtiiunの目覚ましい成功と世界的な展望に対する前向きな期待を受けて、Shin氏は次のように抱負を表明しました。

「ScotchテープやStyler(LG)が一般的な用語になったのと同じように、将来的にはtiiunが屋内園芸器具の代名詞になることが我々の願いです。」

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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