皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。第43回目は、VRメタバース空間がもっと楽しく遊べるツールを開発・製造している株式会社Shiftall(シフトール)代表取締役CEO岩佐 琢磨さんにお話を伺いました。


Shiftallはゼロから立ち上げる事に特化した集団です

Shiftallはパナソニックの100%グループ会社として2018年にスタートして、6年目の会社です。
大きな会社だと、すでにある事業を80、90までにのばすのは得意なのですが、事業をゼロからつくるのは本当に難しいです。

日本は昔からある大企業がまだまだ日本を支えているのですが、そういった企業も頭打ちになってきており、グローバルで見ると相対的にポジショニングも下がっています。
それを打破しよう!ということで、自分たちが持っているチームや能力を生かして大企業の改革をしてみようという事で、ゼロから立ち上げることに徹底的に特化した会社です。

領域としてはVRやメタバースという領域です。
VRメタバース空間を楽しむ人達に、様々なディバイスや電子機器を開発して届ける会社です。
本日はいくつか弊社の代表的なプロダクトをご紹介させていただきます。


プロダクト紹介「Pebble Feel」

首の後ろに装着して使います。皮膚に接触する所にペルティエ素子を使っており、実際に熱い、冷たいといった温度を感じることが出来る装置です。
ペルティエ素子は、反転速度が早く、熱々の状態から冷々の状態に数秒で温度が変化する素子です。

これは元々、パナソニックが作ったペルティエ素子を他の用途に転用できないか?というアイデアが始まりで、VRメタバース空間の中で雨が降ると冷たく感じたり、灼熱の炎に入ると温かい感じになったり、または心霊スポットなんかにいくと、寒気がしたりと、これらは実際の気温や温度の変化ではなく、感情の変化により人間の脳が感じているものになります。

こういったものを私たちは「VR感度」と呼んでいるのですが、このVR感度は人によってまちまちで、敏感な人もいれば、全く何も感じないという人もいます。
こういった実際に温度が変化して感じ取る事ができるツールがあれば、VRメタバース空間の中で暖炉の近くに行くと火の温かみを感じたり、川の中に飛びこむと水の冷たさを感じるといったように、VRメタバース空間から温度を直接感じるディバイスになっています。
これによりVRメタバース空間により没入することが可能となっています。


製品サイト
https://ja.shiftall.net/products/pebblefeel


プロダクト紹介「mutalk」

これをつけることで、自分の声を周りに聞こえにくくし、同時に周囲の騒音がマイクに入りづらくする、防音Bluetoothマイクです。

使い方としてはVRヘッドセットをつけて、mutalkをつけている状態で、VRメタバース空間で皆と喋ってお話するケースを想定しています。

メタバースって何する場所なの?と考えた時に、シンプルに会話やコミュニケーションを楽しむものと考えています。
そういった会話は完全にプライベートなものになっていて、プライバシーは非常に大事になります。
住んでいる環境によっては、大きな声を出せない環境にお住まいの方もいらっしゃいます。
本当は大声で喋りたいのに喋れない。そういった方々のペイン解消型の機器となっています。

使い方はとても簡単で、話したいときだけ口に当てて会話でき、音は外に漏れません。mutalkの口元を上に向けて机に置くことで自動的にマイクがミュートし、持ち上げると瞬時にミュート解除。アプリ上でミュートボタンを押す必要はありません。mutalkはイヤホンジャックも搭載しているので、スマートフォンでもご利用いただくことが可能です。また、付属の専用バンドを使うことで、顔に固定することが可能。両手がふさがっている状況でもハンズフリーで会話することが可能です。

これはtoBにも売れていて、数十台まとめて購入する企業様もおられます
新幹線や在来線の中でのリモート会議にも使われている方もいらっしゃいます。


製品サイト
https://ja.shiftall.net/products/mutalk


プロダクト紹介「HaritoraX 1.1」

身体に巻き付けて使うVRのワイヤレスセンサーです
SteamVRに対応し、本体以外に追加機器を必要としない、安価かつ省スペースのメタバースユーザー向けワイヤレス・モーション・トラッキング装置です。

Meta Quest 2、HTC VIVEなどのVRヘッドセットと組み合わせることで、足や腰を含めた全身の動きをVR空間上に反映させることができる装置です。

既存のVRヘッドセットと両手に持つコントローラーだけでは、日本人には当たり前の「お辞儀をする」といった動作すらできません。
HaritoraX 1.1を使うことで、しゃがんだり、逆立ちしたり、面白いポーズなどといった自由な身体表現をすることができます。

製品サイト
https://ja.shiftall.net/products/haritorax


プロダクト紹介「FlipVR」

今年の2023年1月に開催されたCESで発表したディバイスです。
コントローラー部分をフリップすることができて、手の甲側にコントローラーをつけて、跳ね上げることが出来るものです。

従来のVRコントローラーは、そのほとんどが手のひらで握り込む形状だったため、現実空間で何かを握ったり操作したりしたいときは、ストラップを用いて手首にぶら下げるしかありませんでした。

FlipVRでは、物を掴む時には手の甲に操作パネルを退避できるため、フリップした状態でもトラッキングが継続されます。これにより、手首の動きを現実の動きと同じようにVRメタバース空間で再現しつつ、現実空間で手や指を使うことができます。

これを使うことで、お酒や飲み物を飲んだりしてコミュニケーションを楽しめたり、DJや楽器を演奏するといったことが可能になり、表現の幅が一気に広がります。
製品サイト
https://ja.shiftall.net/products/flipvr




「ShiftallのプロダクトでVRメタバース空間がもっと楽しく、もっと深いものになります。」
株式会社Shiftall
代表取締役CEO 岩佐 琢磨
https://ja.shiftall.net/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

ビジネスプロデューサー/パーソナリティ/モデレータ
河上 純二 a.k.a JJ
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