国境を越えて電子機器を密輸しようとする新たな試みが、中国の税関当局によって阻止されました。税関総署が発表した情報によると、3月16日、46,000ドル(約600万円)の価値がある239個のIntel 第13世代CPUを持って国境を越えようとした男性が、拱北港の旅客検査ホールで拘束されました。製品は、男性の腰や腹部、太ももに巻き付けられ、ゆったりとした黒い服の下に隠されていました。

中国の輸出入チャネルは米国政府の命令によって制限されており、その結果、中国の多くの科学機関や政府機関は、AIや医療、軍事に関する研究開発の用途として一般消費者向けのPCパーツを使用することを余儀なくされているため、今回のようなケースは決して珍しいものではありません。彼らは、JD.comやAliExpress等のオンラインショップから、消費者価格で商品を購入しています。

国境を越えて密輸されそうになったIntel CPUの一部

Intel Core i5-13400FというCPUは、Raptor Lakeファミリーのミッドレンジモデルと見なされており、10コア16スレッド、ターボブーストで最大4.6GHzの周波数、20MBのIntelスマートキャッシュ、最大TDP 148Wといった、特にエントリーレベルやコスパ重視のユーザーが喜ぶような費用対効果の高い特徴により、お手頃価格の自作PC市場で人気のある製品の1つとなっています。

状況を考えると、密輸事件が増加していることは間違いありません。例えば先週、GACは、電動スクーターのフロントバンパー内に84個のSSDを隠して国境を越えようとした男性が捕まった事例を報告しました。密輸業者は、発見を逃れるためにリスクの高い極端な手段を講じており、税関当局が違法行為の摘発や防止という課題に直面していることは明らかです。この最新の密輸事件の詳細については、こちらをご覧下さい。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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