OpenAIが昨年11月にチャットボット「ChatGPT」を導入した後、生成系AIはテクノロジー界隈で最もホットな話題の1つとなったため、当然のことながら、Google等の業界他社もその道を模索し始めました。

この新しい技術の洗練された創造的可能性は、実際にいくつかの異なるシナリオでユーザーエクスペリエンスを向上させることが出来ます。それを受け、先週14日に、Googleは同社の最も人気なサービスであるGmailとドキュメントに導入予定のAIツールについて発表しました。

ユーザーがテキストを作成する際に役立つこの新しい機能は、Workspaceでの生産性を高めるイニシアティブの一環としてリリースされます。従って、現時点では、その機能は30億人いるWorkspaceユーザーに限定されています。最近のブログ投稿で、Google Workspaceのプロダクト担当ヴァイスプレジデントであるJohanna Voolich Wright氏は、次のように書いています。

「オリジナルの職務経歴書を作成する必要がある多忙な人事担当者でも、海賊をテーマにした子供の誕生日パーティーの招待状を下書きしている保護者でも、Workspaceを使用することで最初の形まで作り上げる時間と労力を節約することが出来ます。書きたいと思っているテーマを入力するだけで、すぐに下書きが生成されます。」

Googleのデモでは、ユーザーがテキストボックスに「チームへのメールの下書き」等と入力するとアプリが3段落のお礼メールを作成し、それを編集したりテンプレート化して使用出来ることが紹介されています。さらに、箇条書き等の別の様式で提案される場合もあります。結果がユーザーの思っていたものと異なる場合、ユーザーはアプリに再試行を求めることが可能です。

Googldeのイニシアティブは、MicrosoftがOpenAIのGPTテクノロジーに大規模な投資をしたことに対する直接的な答えである可能性があります。GPTは、Microsoft 365(旧Office 365)の重要な一部となっており、Linkedinのオンラインイベント「The Future of Work with AI」でも取り上げられました。

Googleが新機能をリリースする時期(また無料で利用出来るかどうか)はまだわかりませんが、スライドでの画像の自動生成、Meetでのメモ作成、スプレッドシートでの数式生成等、Workspace向けにさらに多くのAIツールを導入することを同社は既に計画しています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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