CESで、Intelは第13世代シリーズに新しいクロック速度と電力調整を備えた、16の新型CPUを発表しました。Intel Core i9-13900TでGeekbench 5の最新ベンチマークが実行され、旧世代のCore i9-12900Kと比較して優れたパフォーマンスと電力効率を示している、と報告されています。
Intelのプロセッサ名には”T”や”K”という名称が付いていますが、TシリーズはKシリーズのプロセッサよりも遥かに発熱が少なくなるように設計されているという違いがあります。一般的に、発熱量が少ないほど、電力使用量も少なくなります。
これは、放散された熱エネルギーのワット単位の熱設計点(TDP)として測定されます。Intelでは、これをプロセッサの「ベース消費電力」と「最大ターボ消費電力」と呼んでいます。熱に応じてターボ電力が抑制されるため、通常、それを長時間持続することは出来ません。
新しいCore i9-13900T(8+16コア)のベース消費電力は35Wで、Core i9-12900K(8+8コア)
の125Wと比較すると遥かに低くなっています。最新のアーキテクチャに加えて、新しいi9-13900Tの高効率コアは2倍の16コアになり、特にマルチスレッドベンチマークではその恩恵を受けることが出来ます。
Geekbench 5のスコアは、2,178(シングルスレッド)/ 17,339(マルチスレッド)を記録しており、新しいCore i9-13900TはTDPが大幅に低くなったにも関わらず、Core i9 12900Kよりも高速になっており、素晴らしい性能を示しています。
24コア全てを使い切ることは簡単ではありませんが、最新のオペレーティングシステムは数百のスレッドを実行しており、このようなプロセッサアーキテクチャの恩恵を受けることが出来ます。Intelが次世代のCPUに向けて、多くのアプリケーショントレースを記録し、実行していることは間違いありません。今後のさらなる進化に期待しましょう。
これはデスクトップ向けプロセッサでしたが、今後モバイル向けプロセッサも電力効率が大幅に改善されることが期待出来るかもしれません。最近のIntel対AMDの戦いは注目に値するものであり、Intelが競争力を維持するために第12世代CPUに導入しなければいけなかった技術的進歩によって、ユーザーは多大な恩恵を受けています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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