NVIDIAは、モバイル向けの「RTX 30」シリーズで信じられない程の業績を達成してきました。同社は、新しい「RTX 40」シリーズで、業績をさらに倍増する準備が出来ています。これは、より高いピーク性能とワットあたりの性能向上という、モバイルアプリケーションにとって夢のような特徴が組み合わされた製品となっています。

NVIDIAは、この新しい専用GPUは非常に電力効率が高く、RTX 30シリーズと比較して、場合によっては同じタスクに3分の1の電力しか必要としないと説明しています。ベンチマークテストが今後行われるでしょうが、かなりの結果を出す可能性があります。

ラップトップの観点から見ると、あらゆるタスクにおいて発熱が減るので、電力効率の向上は非常に価値があります。熱は、より薄いフォームファクターに専用GPUを搭載する妨げとなるので、もしNVIDIAの主張が正しければ、従来のRTX 30シリーズ搭載機よりもさらに薄いラップトップにも搭載されるようになるはずです。

考えてみると、Lenovo Slim 7i Pro Xのように専用GPUを搭載したラップトップは既に(その重量に対して)素晴らしいグラフィックス性能を備えているので、2023年モデルは大幅に高速になる可能性があります。DELL XPS 13、HP Spectre x360、Lenovo ThinkPad Carbon X1といった一般的なフォームファクターに、より高速なGPUが搭載されるようになることを願っています。

新しいRTX 4050とRTX 4060が、その役割を担うことになるかもしれません。クリエイティブな作業やゲーム向けには、RTX 4070やRTX 4080、RTX 4090が、最高レベルのパフォーマンスを提供します。

NVIDIA製GPUの2022年モデルを実際に試した経験に基づくと、2023年は外出先でのモバイルGPU及びグラフィックス処理にとって素晴らしい1年になりそうです。コロナ禍で、GPUはさらに普及し、NVIDIA Broadcast等の新しいアプリケーションにより、ほとんど全ての人が専用GPUの必要性を理解するようになりました。

GPUアーキテクチャの変更に加えて、Max-Q(gen5)や、GPUとVRAMのパワーマネジメント等のシステムレベルでのテクノロジーによっても、いくつかの進歩が見られます。さらに、DLSS 3等のソフトウェアは、ハードウェアに直線的な負担をかけずにゲームのフレームレートを向上させる上で、大きな役割を果たしています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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