皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。第39回目は、お祝い特化型メタバース空間提供サービス「ViRTH(ヴァース)」を提供する、株式会社iUM代表取締役 藤川 大詩さんにお話を伺いました。


より自分らしく生きる世界の実現

個性をより今以上に開花しやすい環境をどうつくるか?というテーマをずっと前から思い描いていました。
時代が変わり、ダイバーシティ&インクルージョン(多様な人材を受け入れ、その能力を発揮させる考え方)を、現実に具体化できそうだなということで、株式会社iUMを創業しました。

会社のキャッチコピーは「BeMe.私をうたおう。」です。
今も昔も、なんだかんだ「自分らしく生る」は結構難しい事です。
何かしらのトラブルだったり、周りの環境だったり、日常生活のちょっとしたつまづきで、自分も含めて私達は容易には幸せな状態でいれないということが多いです。

SNSの登場で、昔より自分らしい表現は出来るようになったけど、本当に自分らしく居ることが出来ているのか?は疑問です。「自分らしく生きる」というのは、簡単そうで難しい事だと感じています。

私達は、1人1人が幸せである社会を実現したい、そこを現代のテクノロジーでサポート出来たら良いと思っています。個々人のサポートをしたら、結果、自分自身がウェルビーイングになっている状態が理想です。

キャッチコピーにもある自分自身をうたえる、というのは一番いい状態だと考えて、会社のキャッチコピーをこれに決めました。自分を認めた上で発信すること、周囲の皆と歌を重ね合うこと、それを実現できる世界が素敵だなと強く思っています。


お祝いパーティー特化型メタバース空間「ViRTH」


今世の中に、様々なメタバース空間がありますが、他とは一線を画した形で
お祝いに特化したサービスとしてVR空間を作りました。
なぜ、「お祝い」をテーマにしたかというと、大きく2つあります。

1つ目は、お祝いパーティという同時に多くの人が集まるイベントにVRが最適だと考えたからです。
「お祝い」というタイミングは、祝われる人も、祝わう人にとっても、とても幸福度が高まる貴重な瞬間です。一方でリアルなパーティーとなると時間や距離、会場制限など、多くの人が同時に集まるには様々な障壁があります。VRであれば、その障壁を容易に超えられ、より多くの人に幸せな時間を体験してもらいたいという思いを叶えられると感じました。

2つ目は、VR空間の目的を絞り込むことで、開発工数を減らせるだけでなく、「お祝い」というエンタメ性に富んだ非日常空間を作り込めることです。
リアルで実施できるパーティを疑似体験してもらうだけでなく、VRだからこそ実現できる非日常体験をふんだんに盛り込むことで、素敵な時間を、より記憶に残る時間へとアップデートしていける可能性を感じました。


ViRTH開発秘話やこだわりのポイント

そもそも、VR空間を作るのが初めてなので、苦労の連続でした。
一番は、私自身がVR空間に入ると、VR酔が激しくて、1日仕事もできないほどフラフラになりました。開発にまずお願いしたのは「酔わない空間にしてくださいw」という事でした。
また、OculasといったVR空間で遊ぶためのディバイスも一般にはまだ普及してないので、スマホやPCでも参加できるようにしました。
一番のこだわりは、空間のクオリティや光の演出にこだわりたかったで、Unreal Engineでの開発を採用しました。

機能面や仕掛けでいうと、ユーザーが自由におもてなしやサプライズを出来るようにしました。
例えば、リアルな会場と同じように、VR空間内で設定した会場で、パーティ当日の1週間から、メインゲスト以外のユーザーが集まって事前デコレーションが出来るようにしました。
ここは結構楽しめる機能かなと思っています。

あと面白いのは、「祝花」を送れる機能です。
ライブやアーティストにフラワースタンドを送るのと同じです。リアルではなかなか貰うことが難しいですが、誰しもが一度はもらってみたいなという事を実現することが出来ます。


お祝いには無限の可能性

誕生会、結婚式の二次会、イベントのアフターパーティ、推し活、アイドルの生誕祭、などいろいろな幅のお祝いが出来ると思っています。

いま計画しているのは、自社発のイベントを考えていて「同じ誕生日の人たちが集まれるイベント」をやってみたいと考えています。
同じ誕生日の人口は日本だけでも約3,000人くらい、全世界で見ると約38万人くらいいます。
世界中から同じ誕生日が集まったイベントを開催することで、何か不思議な縁を感じることが出来るとおもっています。

また、企業や自治体とのタイアップも考えています。
アバタースキンや事前デコレーション、パーティー空間、ミニゲーム、花火などの空間内演出等、様々なタイアップが可能であり、その全てがユーザーへの「お祝い支援」という形で提供されることになるため、ユーザー側が「ありがとう」という気持ちで好意的かつ能動的に体験したり、受け取ったりすることができます。

そういった様々な形で「お祝い」を演出することで、ブランディングやプロモーションの一環を担えると考えています。
今後は積極的に、企業や地方自治体と組んで、使用できる会場も、お祝いコンテンツやオブジェクトをどんどん増やして行きたいと考えています。




「世の中の一人ひとりの才能や、自分らしさを出せる環境をつくっていきたい。」
株式会社iUM代表取締役 藤川 大詩
「ViRTH」事前登録受付中

https://virth.jp/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

ビジネスプロデューサー/パーソナリティ/モデレータ
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