皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

B Dash Camp 2022 Fall in Fukuokaが2022年10月19日〜21日にヒルトン福岡シーホークを会場に開催されます。
今回はWEB2.0からweb3.0へ、パラダイムシフトがテーマ。オープニング・セッションである「ネット企業の成長はどこに向かうのか(2022秋編)」をいち早くレポート。




登壇者
佐藤 光紀(セプテーニ・ホールディングス)
國光 宏尚(Thirdverse/フィナンシェ)
城口 洋平(ENECHANGE)
モデレーター: 渡辺 洋行(B Dash Ventures)


WEB3.0についてのお三方のご意見を

國光 宏尚さん
WEB3.0は既に来ています!!!!!w
若い起業家、若いVCがどんどん出てきている事が、スタートアップの成長に非常に大きい影響を与えています。

佐藤 光紀さん
感覚的には20年前の1998年のインターネットの状況というか、感触に近いです。
その当時は、Yahooがあって、Amazonは生まれたばっかり、GoogleやFacebookはない時代です。
まだ小さな時に市場にエントリーして将来大きな果実が得られる。スタートアップやベンチャーにとっては、チャレンジする意味があります。
とはいえ、似ているけど違いもあると感じています。それは、生まれるトランザクションの数が圧倒的に違います。
WEB3.0はまだまだユーザーが少ないので、今後は多くのトラフィックを生むサービスが必要だと思います。

城口 洋平さん
私のビジネスは、脱炭素というとても大きなカテゴリーです。
私の意見だと、WEB3.0はまだ世界的にも小さなトレンドで、市場規模もまだ低い。1998年のネットの比較でいうと、向こう30年で考えてみると、脱炭素のほうがビジネス規模が大きく、鉄板のテーマだと感じているのが正直な所です。


脱炭素ビジネスとスタートアップ

國光 宏尚さん
脱炭素というビジネスは市場規模は大きいのですが、若者のスタートアップとはほとんど関係が無い世界だなとも感じています。
脱炭素は補助金と規制の世界、そして営業ビジネスの世界です。
ワールドワイドに活躍している企業はテスラくらいです。なんでしょうか、若者には向いてないし、魅力がないのです。
ドメスティックな中に規制を作るほうがビジネスとしては成功しやすい印象です。

城口 洋平さん
おっしゃるとおり、そういった側面もあります。
この業界は、平均年齢40代で、大学で働いていましたとか、ハードコアなテクノロジーが求められるので、必然的におじさんが多いですw
若者がビジネスモデルで、一気にぶちぬける市場環境ではないです。

脱炭素は現時点では経済合理性があまりなくて、今後40年〜50年後に経済合理性があってくるといった時間軸の世界です。
それを政府が資金援助したりなどして、10年前倒しでやっています。市場の原動力として補助金ないとなりたたないのが現状です。
規制も撤廃することも大事ですが、逆に規制を作っていかないといけないという難しい世界です。


ネット企業の成長はどこに向かうのか?業界をリードする3人の展望は?

佐藤 光紀さん
広告100%のうち60%がデジタルなのがアメリカで、日本は30%後半の割合です。
そういった中でGAFAの成長率も10%を切っています。
私はこれをチャンスでもあると捉えています。伸びしろはまだ日本にはある状況だと思います。
今後GAFAといった企業は、主要注力地域で自分たちのサービスをカスタマイズして提供してくる世界が来ると思っています。
そうなると、更にビジネスチャンスは広がります。

國光 宏尚さん
WEB3.0というのは「思想」が強く存在しているというのを感じています。
このジャンルは、Z世代とWEB1.0のジジイが熱狂している世界ですw
WEB1.0の人たちは、昔もともと造りたかったインターネットを取り戻したいと考えています。
GAFAが制覇した世界というのは望んだ結果なのか?
インターネットの民主化、人々の手に再び取り戻したいと考えています。

あと、経験も重要ですね。
世界をとったことがあるという経験があるから中国は強いです。
そうすると世界との距離感がわかるからです。
色んな人の経験の先に世界があるので、チャレンジを続けて日本が世界のNo1になることを目指しています

城口 洋平さん
脱炭素でテスラのようにグローバルにやっていくのはまだ難しくて、
地理的に国境をなかなか越えづらいと感じています。
特に、ウクライナ情勢のような世界情勢に影響されまくるからです。
ゆえに、世界は分断されていると感じています。

個人的には、見えている世界のワンサイズ小さい世界で事業を作ることが出来ると考えているので、若い起業家には広い視野で俯瞰して見てほしいと感じています。

佐藤 光紀さん
私達はクリエターエコノミーをどう作っていくか?がテーマです。
創る人が活躍する社会を作る事がミッションです。
人材の質が日本の中でかわっていくと、企業や教育も変わっていくと強く思っています。