先日発生した大型ハリケーン「イアン」に関連する素晴らしいテックストーリーは、CleanTechnicaが報じた、Jeremy Judkins氏がTeslaの”ボートモード”で水中から脱出することが出来たという体験談です。

そもそも、Teslaの”ボートモード”とはどういうものなのか?テスラ製自動車が浮き、比較的防水性があるというのは、公式に発表されている機能ではありませんが、同社の「CyberTruck」で最近見られ、Elon Musk氏が宣伝している点でもあります。

「CyberTruckは、短時間ならボートとして機能するのに十分な防水性を備えているため、川、湖、さらには波があまり無い海なら横断することが出来ます。」(Twitterより引用)

2020年に、Elon Musk氏はModel Sに関する情報も伝えており、同モデルは”短時間”操縦可能な移動ボートに変身するのに十分なほど浮いていました。車輪が地面に着いていたかどうかは定かではなく、わかっていない重要なポイントです。

2021年には、中国で”浸水した高速道路”を運転しているユーザーについて、Teslaratiが別の事例を報告しました。これら全ての事例により、人々は”ボートモード”を使用するようになりました。

最近のハリケーン イアンに話を戻すと、TwitterユーザーであるJeremy Judkins氏は、海抜約10mにも関わらず自宅が洪水の危機に晒されていることを知りました。

彼が辿ったルートは浸水していましたが、彼のTesla Model Xは前述の事例の通り”ボートモード”で動き回ることが出来ました。動画内では、車輪は地面に接地したままのように見えます。

その一方で、実際にこの方法を試すことはお勧めしません(Teslaでさえ推奨していません)。ただ、様々な動画でTesla車がこれを上手くやってのけることが出来ていることは、かなり驚くべきことです。

ガスエンジンが無く、明らかに”十分な防水性”のある構造を備えていることで、こういった事例のようなことも可能になっています。

動画の全編はこちらからご覧いただけます。

最後に、Jeremy Judkins氏の自宅はおそらく高台にあることで軽微な損害で済んだ、とCleanTechnicaは伝えています。特に、自動車はそのような特殊な使い方を想定して設計されているわけではないので、テクノロジーとエンジニアリングが実現出来ることは驚くべきものです。

大型のバッテリーを水に沈めるというのは恐ろしい考えで、あらゆる結果を想像することが出来ます。しかし、今のところ大きな問題は起きていないので、一安心です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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