Google Chromeはその機能と様々な製品・サービスとの連携という観点から、非常に優れたブラウザです。その一方で、メモリー消費でリソースを占有し、バッテリー稼働のラップトップ等で電源を多く消費するブラウザであるという批判に対しては、反論の余地はありません。

しかし、ThwWindowsClubが発見したところによると、GoogleはChromeの節電機能の大幅な改善に役立つ可能性のある変更をいくつか加えるようです。これは、JavaScriptタイマーがバックグラウンドで開いているウェブページで起動するのを1分あたり1回だけに制限する、という実験的な機能として提供されます。

これは実際にAppleがSafariで採用した機能で、Chromeユーザーもこの機能を利用出来るかもしれないというのは喜ばしいことです。では、エンドユーザーにとって何を意味するのでしょうか?バックグラウンドで開いているタブのJavaScript起動数を制限して、バックグラウンドアプリの更新を行う方法と同様で、Chromeが使用するリソースは減り、それによってバッテリー寿命が伸びることになります。

Googleはこの機能をテストしバッテリー寿命への影響を確認しているようで、この機能を有効にすることで、36のバックグラウンドタブを開いたままユーザーのバッテリー寿命を最大2時間節約出来ることがわかりました。もちろん、持続時間は他に何をしているかによって異なりますが、それでもとても良いニュースです。

既に述べたように、この機能は今のところ実験段階ですが、もしChrome 86をお使いの方はアドレスバーにchrome://flagsと入力し、一覧からThrottle Javascript Timersを有効にすることで機能を利用することが出来ます。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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