人間と違って、ロボットは感情を表現することはありません。そのため、ロボットでは絶対に代替できないもの、例えば演技のような仕事もあると思うかもしれませんが、考え直さなければならないようです。というのも、ハリウッドではAIロボットがSF映画で主役を演じたからです。

この映画はBondit Capital Media、Happy Moon Productions、20 Global Mediaがサポートし、制作費用は7000万ドル (タイトルはシンプルに 「b」 ) に上ります。実際のロボットが映画に登場するのは何も今回が初めてではありませんが、AIベースのロボットが主役を演じるとなると話は違います。

「エリカ」 と名付けられたこのロボットは、日本の科学者である大阪大学教授の石黒浩氏と小川浩平氏が、人工知能に働きかけてロボットに行動パターンを学習させることで誕生しました。

この映画の製作者の1人、サム・ホーズ氏によると、「他の演技方法では、俳優は自分の人生経験をその役に埋め込みます。しかし、エリカには人生経験がありません。彼女はその役を演じるために一から製作され、彼女の動きや感情を1対1のセッションでシミュレートしなければなりませんでした。例えば、彼女の動きの速度をコントロールしたり、彼女の感情を話したり、キャラクターの発達やボディランゲージを指導したりといった感じです」という。

この映画のストーリーは、人間のDNAを完成させるために自分で作ったプログラムの危険性を発見した科学者が話の骨格となっており、自身が作った女性アンドロイドの逃走を手助けします。この映画がどんな展開になるのか、そしてエリカがその役を演じることでどれだけストーリーに説得力が出るのか気になるところです。映画の一部は2019年に撮影されており、2021年6月にヨーロッパで上映される予定です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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