ここ数カ月、Zoomの人気は爆発的に高まっています。しかし、人気が出てしまったことからプライバシーとセキュリティ関連の問題が浮かび上がってきました。そのため、政府などの一部の組織ではZoomの使用を禁止しています。

どうやらGoogleも、社員がZoomを利用することを禁止にしたようです。BuzzFeed Newsの記事によると、Googleは自宅で仕事をしている従業員に対し、仕事用のノートPCでビデオ会議アプリを使用してはいけないというメールを送ったようです。

Google広報担当者のJose Castaneda氏はBuzzFeed Newsへの声明で、「当社は以前から、承認されていないアプリを社内ネットワーク外の業務で使用することを社員に許可しない方針をとってきました。最近、Zoomのデスクトップクライアントは従業員が使用するアプリケーションのセキュリティ基準を満たしていないため、Googleのコンピュータでは動作しないと通知しました。家族や友人と連絡を取り合うためにZoomを利用している従業員は、ウェブブラウザやモバイルから継続して利用できると伝えています」とのこと。

Googleは自社でもビデオ会議アプリを使用しているため、競合を抑えようとしているだけなのかもしれませんが、Zoomのプライバシーとセキュリティに関する問題は詳しく報告が上がっており、ハッカーが認証情報を盗むことができる脆弱性も発見されています。また、Zoomの通話が中国に転送されたり、「ズームボンビング」の問題もあります。これは、見知らぬ人が会議に無断で入室し、ポルノを流して妨害するというものです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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