多くのSF番組や映画の中では、未来が描かれているように感じるでしょう。その中では、見えるものはすべてタッチスクリーンのディスプレイかホログラムが使われています。現状では、実際のガジェットの多くがすでに移行し始めていますが、米海軍に関しては、物理的な制御が依然としてベストの選択肢のようです。
この決定は、2017年に米海軍駆逐艦ジョン・S・マケインで起こった衝突事故に関連しており、当時10人の海軍水兵が死亡したとされています。衝突の原因の一つに、タッチスクリーンのインターフェイスの使用が挙げられており、設計があまりにも複雑に見えたことと、訓練不足が事故につながったとしています。
結果、今後18〜24カ月以内に駆逐艦で使用されてるタッチスクリーンを廃止し、従来型の操舵制御や物理的なスロットルに置き換える予定としています。これは、統合型ブリッジアンドナビゲーションシステムを採用するすべてのDDG-51クラス船舶に影響するようです。
Bill Galinis海軍少将は、「包括的なレビューとして船隊からのフィードバックを集め始めたとき、SEA21(NAVSEAの海上輸送ライフサイクル管理組織)が船隊調査などで先頭に立っていたのですが、本当に驚きました。そして、私としては「できるからといって、すべてをそうすべきだとは限らない」とカテゴライズしました」と述べています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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