Huaweiはこれまで、Androidスマートフォンを長年製造してきました。しかし、米中貿易戦争の激化から米国企業との取引停止の憂き目にあい、GoogleのAndroid関連サービスを使えなくなる同社は、今年10月から独自OSを展開する予定であると伝えられています。

Huaweiは以前、Androidの利用がブロックされることを想定し、緊急事態として独自OSに取り組んできたことを明らかにしました。その新OSである「HongMeng OS」は、中国以外の市場向けには「Ark OS」として展開するとも言われています。そして最新レポートによれば、Huaweiは今年10月からHongMeng OSを搭載したモバイルデバイスを出荷する準備を始めているようです。これは、Tianfeng Internationalのアナリスト、Guo Mingxi氏のレポートで明らかになったもの。

なお、新OSへの切り替えは、「最初に主力機器でこの切り替えをするつもりはない」とHuaweiが主張しており、毎年後半にリリースされる「Mate」シリーズの最新端末「Mate 30」ではないと思われます。つまり、一番可能性が高いのは、日本人が手にするような端末ではなく、中国向けの普及モデルないし、ミッドレンジのスマートフォンになるようです。

中国でのみ発売されたかもしれないもう1つの理由。それは、独自OSがグローバル市場の要件を満たすことができない可能性があることです。アプリのサポートや正常に機能するかどうかの懸念があるため、Androidと全く同じように、とはいかないとみられます。Huawei社は最初に小規模リリースし、HongMeng OSを微調整したうえで、エコシステムを構築。そして最後にハイエンドモデルを通じて、新OSへの普及を目指すとみられます。

Googleが米政府に禁輸措置解除を働きかけるなど、まだまだ読めないファーウェイ問題。消費者としては、より良いものを手に入れられることができれば、それがベストなんですけどね。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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