マイクロソフトはWindows PC向けの、マイクロソフトストアでの電子書籍販売から完全に撤退します。すでに同ストアから電子書籍のカテゴリーはなくなっています。ユーザーは電子書籍の購入、レンタル、予約など一切できなくなっています。すでに購入したりレンタルしたりした電子書籍に関しては、7月上旬までアクセスできるようにするとしていますが、それ以降は利用不可能になるとのことです。

同社はまた、Booksカテゴリーから購入されたコンテンツに関しては全て返金処理を行うとしています。購入者には、今後返金処理の詳細について同社から詳しい案内が届くようです。

電子書籍からの完全撤退の理由について、同社は明らかにしていませんが、ZDNetによれば、マイクロソフトストア戦略的フォーカスを絞り、合理化を図ることが公式の理由だとのことです。

同社が2、3年前の時点では電子書籍を重要なコンテンツだと見なしていたことを考えると、これは大きな方針転換のように思えます。2012年には、Barnes&NobleとともにNook Mediaを立ち上げるため、3億ドルを投資していました。

消費者にとっては、電子書籍の購入には他にAmazonやGoogle Play Books、Apple Booksなどもあります。このような状況下で、同社が電子書籍カテゴリーを維持していても意味のないことだったのかもしれません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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