今日の電化製品の多くにはリチウムイオン電池が用いられていることから、デバイスが爆発して火災が起きてしまうリスクは拭いきれません。大きな枠組みから見れば、デバイスが爆発し火災となるケースは非常に少ないとはいえ、もしこれが起きれば悲惨な災害にもなりえます。

こんな事件は2017年に起きました。欠陥があるとされるiPadによって火災が起き、男性が亡くなりました。そして現在、亡くなった男性の妻がAppleに対し「不法死亡」「遺族による訴訟」「厳格な製造物責任」で訴訟することを決めました。爆発の原因の詳細ははっきりとしておらず、したがって訴訟で主張されていることとは別に、何が起きたのか、何が火災の原因だったのかについて確実なことは言えません。

しかし、現在までに火災の潜在的危険性によって回収されたiPadはなく、今回のケースは一度限りの事件の可能性があると指摘できます。わたしたちが持つ多くのデバイスがリチウムイオン電池で動作し、このような事件を起こすリスクをはらんでいます。サムスンはGalaxy Note 7のバッテリー爆発問題で大スキャンダルを経験したことから、この問題についてはとてもよく自覚している企業で、問題からなんとか回復しました。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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