Huaweiは米国で開催されているCES2019に合わせて、新しいHuawei Matebook 13を発表しました。すでに発売済みのMatebook X Proと似たような外観ながら、Huaweiはより手頃な価格に抑えました。基本的にデザインは同じであるものの、よく見てみると、ダイヤモンドカットなどの、より高価な製造工程やその他一部仕様が異なっています。

ですが一方でMatebook 13にもメリットはあります。約1.33kgのMatebook X Proに対して、約1.28kgと少し軽量なことです(Core i5モデル)。厚さは同程度(14.9対14.6 mm)であり、フルメタルCNCアルミニウムを採用した全体的な触感も同じです。

あなたがラップトップを開くと、アスペクト比3:2、sRGB色域100%の再現率で2,160×1,440ドットのIPS液晶にお目にかかれます。この価格帯のカテゴリにおいて、このディスプレイは非常に高品質であり、その他の競合製品にはない優位性となるでしょう。

ベゼルはわずか4.4mmであり、Huaweiはディスプレイが占める割合を88%と謳っています。前述の通り、999ドル前後のセグメントにおいて、このベゼル幅は非常に薄いといえます。なお、Matebook X Proで話題となったキーボード上のポップアップカメラは採用されず、ディスプレイ上部の一般的な位置に配置されています。

一方で、バックライト付きキーボードは、キーストロークが1.2mmとなっています。これは、13~14インチのラップトップコンピュータの平均的なサイズです(最大のストロークは1.8 mm程度)。打ち込む深さを大きく取りたいのであれば、その分パソコンの薄型化を諦めなければなりませんが、Huaweiは程よい厚みとキーストロークを実現しました。また、キーボードを周囲より低くすることでディスプレイが傷つくことを抑えています。さらに、トラックパッドは非常に大きくしており、ガラスなのか、とてもなめらかなプラスチックなのかはわかりませんが、かなり気持ちよく感じる素材を使用しています。

ほかにも、キーボードの右上にある電源ボタンは、指紋リーダーを兼ねています。もちろん、暗号化されたセキュリティチップも採用しています。また、底面に仕込んであるスピーカーは2基ですが、Matebook X Proほど優れたサウンドではないようです。

インタフェースについては、両側面にUSB-Cポートが1つずつあります。それほど多くはないものの、それで十分といえば十分でしょう。もちろん、Huaweiは従来型のUSB規格がまだまだ利用されていることを認識しており、変換アダプタも付属するようです。また、大事なことを言い忘れましたが、Huaweiの65W充電器は非常に小型であり、あたかもスマートフォン充電器のように見えますし、実際に充電もできるようです。他メーカーも真似してくれればいいと思うレベルです。

CPUを含めたチップなどの仕様は価格帯相応のものですが、Huaweiによればファン設計を一新したことで、熱設計が改善されたと指摘しています。これによって、NVIDIA MX150を採用したばかりか、Intel Core iシリーズは第8世代「Whiskey Lake」で、15Wの低消費電力版ではなく、25Wの高速バージョンを採用しています。なお、少なくとも米国では2モデルでの展開を予定しています。

999ドル…Core i5-8265U(1.6GHz) / 8GB / 256GB / Intel-GPU
1299ドル…Core i7-8565U(1.8GHz) / 8GB / 256GB / NVIDIA GeForce MX150

なお、HuaweiはOS起動まで約10秒と謳っています。もちろん、これはアプリをインストールするとすぐに変わるはずです。あくまで参考値ですが、いずれにせよ、Ubergizmoではパフォーマンス/価格データの独自集計ポイントで評価する予定です。今からテストするのが楽しみな製品ですが、Huaweiによればこの製品が発売するのは「1月」とのこと。もうすぐですね。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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