Inter Bee 2018でソニーは、8K放送に関する素晴らしいデモンストレーションを行っています。

Crystal LEDディスプレイシステムと呼ばれるユニット構成型ディスプレイ(ZRD-1)を体感できる場所はあまり存在しないため、もし見る機会があればぜひ体験してみるといいでしょう。ちなみに、Inter Beeの会場では、乃木坂46の8Kライブ録画映像が流れていたようです。うん、見たかった(※日本語編集スタッフ追記)。

画質は非常に高く、黒は濃く、白は非常に明るく、1000NITの明るさを実現しています(例えばノートPCの明るさは300~400NIT)。この技術では、sRGBの色域比140%の再現が可能で鮮明な色味を出せます。これらの出力スペックは、私達が日常的に目にしているスマートフォンやタブレットよりも優れています。

「そんなの大きいし、当たり前では?」と思われるかもしれませんが、このサイズでこうしたスペックを実現することはなかなか難しいものです。一般人に対しても印象的な映像表現を映し出すためには、180度に近い角度からでも完全な映像表現が求められますが、それが実現できているのです。

例えば、LCDディスプレイと呼ばれるバックライトにLEDなどを使用して表示するディスプレイでは、ディスプレイの薄型化は可能であるもののベゼルを必要とします。一方で有機ELディスプレイ(OLED)は、最近のスマホを見てわかるようにベゼルを必要としないため、Crystal LEDディスプレイの競合品となりうるものですが、現状では同等品は発表されていません。

Crystal LEDディスプレイは、120fpsの8K映像をすでに再生可能です。家庭用テレビの80インチ台では8K映像が「オーバースペック」と言われていますが、Crystal LEDディスプレイ規模のサイズではすでに必須なスペックです。

Ubergizmoは海外メディアですが、幸いにもここはソニーのお膝元である日本。同社Webサイトに事例紹介が掲示されているので、この場所に行けば、Crystal LEDディスプレイを体感できますよ。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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