MVNOが普及したことで、日本でも拡大しているミッドレンジのスマートフォンですが、一般人でも聞いたことがあるかもしれないQualcomm……ではなく、MediaTekがこのレンジのSoCで存在感を発揮しています。そして10月24日、MediaTekは新たなチップ「Helio P70」を発表しました。この新しいチップの特長は、やはりというべきか「人工知能」に関連した改良です。

CPUはオクタコアで、ARM Cortex-A73×4、WMBのL2キャッシュを持つCortex-A53コア×4搭載しています。最大8GBのLPDDR4メモリとeMMC 5.1、あるいはUFS 2.1ストレージをサポートします。GPUには、ARM Mali-GPU MP3を採用し、32MPのシングルカメラ、または24+16MPのデュアルカメラもサポートします。

MediaTekがこだわった人工知能関連の機能拡張では、最大525MHzで動作するマルチコアAPUを搭載し、このAIエンジンが前モデルのP60と比較して10~30%の性能向上になるようです。これにより、顔エフェクトをずれなく描写できる他、シーンの検出、ARなどのカメラ周りで効果を発揮します。また、ディープラーニングによる顔検出では、最大90%程度の正確性を実現したと主張しています。

MediaTekは、すでにHelio P70の製造を開始しており、来月には搭載製品が市場に登場する見込みです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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