GoProとQualcommは、Qualcomm 4G/5G SummitでGoPro HERO 7のSilverエディションとWhiteエディションがクアルコムのチップで動作していることを明らかにしました。
HERO 7 SilverにはQualcomm Vision Intelligence 200を、WhiteにはVision Intelligence 100を採用しています。
先月にこれらのカメラが発表されたとき、GoProは採用チップのメーカーを明らかにしていませんでした。
GoProは、多くの機能を搭載するGoPro HERO 7 Blackのようなハイエンドカメラ向けに、GP1と呼ぶカスタムチップを現在開発中です。しかし、Qualcomm製チップを搭載したカメラがより大きな販売ボリュームで売られることは間違いありません。
この戦略は納得できるものです。つまり、GoProはハイエンドカメラにおいてはすべてのレイヤーを制御することに集中でき、搭載したユニークな機能がプロセッサパートナーを通じて他社に漏れることがないということです。その機能が標準的なものになれば、Qualcommのようなサードパーティハードで動くカメラに搭載すればいいのです。
現在のところ、GoProは開発リソースを、利益を最大化できる「最先端」に注力しています。
Qualcommは、よりパワフルなVision Intelligence 300/400チップも開発しています。これらはとてもパワフルで、ARMプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、画像処理プロセッサを内蔵しているといいます。
これらのチップは監視カメラやドローン、スマートディスプレイ、IoTアプリケーションなどで活用されるでしょう。デジタル信号プロセッサは、学習済みモデルでの画像認識などのAI演算をエッジで可能にするため、ワイヤレスネットワークへの依存を減らすことができます。
また、Vision IntelligenceプラットフォームはマルチカメラVRアプリの動作に対応するといいます。これは、多数のカメラを結合してリアルタイムに動作させることで、シームレスな360度回転動画などを撮影可能にするものです。
編集部が日本向けに翻訳編集したものです
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