Qualcommは今年初め、Wear OS(Android Wear)向けの新たなチップを発表するとしており、9月10日に予定通り発表しました。発表したのはスマートウォッチ向けの「Snapdragon Wear 3100」で、長時間のバッテリー稼働や、新たなパーソナル体験の提供を目指すウルトラ低電力アーキテクチャを採用しています。特に、バッテリーが長時間稼働可能になる点は、スマートウォッチにとって重要なセールスポイントとなります。
新しいQualcommのスマートウォッチ向けチップが出たのは2年半ぶりです。Androidのスマートウォッチはこれまで次世代のチップがない中生産され続けてきましたが、この新チップが発表されたことで、また市場でスマートウォッチが復活する様子を見ることができるでしょう。
この新チップには、新たなウルトラ低電力のコプロセッサが搭載されており、スマートウォッチがアクティブでないときに大部分の力仕事を行えます。このコプロセッサがメインプロセッサの代わりにアンビエントディスプレイやセンサーを駆動します。Qualcommによれば、もしメインプロセッサがこの作業をすると最大20倍のパワーを消費するとしています。
Qualcommは、Androidスマートウォッチにハイパフォーマンスかつ高い接続性を与えるため、Googleと密接に協業したといいます。改善されたアンビエントモードや、スポーツモード、従来の時計モードといった新しいパーソナライズ体験は、このチップがあるからこそできるものだとしています。
Qualcommは、新チップの大量生産をすでに始めています。今後数ヶ月で、このチップを搭載したスマートウォッチを見られるかもしれません。
編集部が日本向けに翻訳編集したものです
原文はこちら