過去数世代のiPhoneにおいて、TSMCは、心臓部であるSoC「Aシリーズ」の独占サプライヤーとなっていますが、それ以前は、SamsungとTSMCがAシリーズを生産していました。EE Timesの報告によると、今のところTSMCとAppleとの独占契約は2019年も続く可能性があるようです。

これは、TSMCとAppleとの独占契約が4世代にわたって遂行されることを意味し、2016年にiPhone 7と7 Plusで使用されたA10から始まり、2017年のiPhoneではA11、2018年のiPhoneではA12、2019年のiPhoneではおそらくA13となるでしょう。

インタビューでEE Timesに語った、Arete ResearchのアナリストであるBrett Simpson氏は「TSMCは毎年最先端で新しいものを提供し続け、歩留まりに対してうまく対処できる限り、TSMCは、この先何十年にわたってAシリーズの唯一の供給源になると見ています」と述べました。また、私たちはこれまで、Samsungが2019年のA13チップセットの注文を獲得しようとしていると聞いてきましたが、この報告はそれについての疑問を呈するものとなりそうです。

Credit Suisseのアナリスト、Randy Abrams氏は次のように付け加えています。「AppleとTSMCはこの関係から、これまでに相互に利益を得ています。 Appleはプロセッサを年次でアップグレードすることができ、TSMCは新しいノードで規模を拡大するための非常に大きな固定顧客を得ていることになります」。

編集部が日本向けに翻訳編集したものです

原文はこちら