ロシアは最近、危険のないメッセージアプリ「Telegram」をロシアのApp Storeから削除するようにAppleへ命じました。これが原因とは言い切れませんが、TelegramのCEOは、4月にロシアの命令が来て以来、世界中でAppleがTelegramによるアプリの更新を妨害していると主張しています。

Telegramはこの命令を差し止めるためにロシアの裁判所へ告訴していますが、ロシア連邦保安庁は「安全保障上の脅威から守るために不可欠」と削除命令が正しいと主張しています。

Telegramの創設者兼CEOであるPavel Durov氏は、ロシアのセキュリティ機関に対してユーザーの通信を傍受する暗号鍵の提供を拒否したことが、ロシアによるアプリの禁止命令に繋がっていると語っています。 「私たちは、困っているユーザーのプライバシーを保護するために、唯一可能な通信手段を提供していると信じています」。

ちなみにロシアは、Telegramの全ユーザーのうち7%しか占めていません。しかしAppleは、ロシア以外のユーザーに対しても、同様のアップデートの制限を行っているようです。AppleはTelegramの主張に対してコメントしていません。

結果としてTelegramは、EUのGDPRが施行された5月26日までに、アプリを対応させることが出来ませんでした。

編集部が日本向けに翻訳編集したものです

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