SpaceXは宇宙へのコストを削減するのが目的で、そのためにも機材を再利用することが、目的を実現する上で重要な役割を果たします。

 

同社はロケットブースターを着陸させ、それを再利用し宇宙に送ることができることを証明し、これを陸上と海上でそれぞれ成功させました。

そして、今度は「ミスター. スティーブン」と呼ばれる巨大なネットが搭載された船で、ロケットフェアリングを捕獲する計画です。

 

ご存知ない方にロケットフェアリングとは何か?を説明します。

ロケットフェアリングとはロケットの最先端部に位置している部分の事です。これがあることによって、中に搭載している衛星などを、大きな音響や振動、大気中を飛行する際に生じる摩擦熱から護る「卵の殻」のような役割を果たしています。

実はロケットフェアリング、この1回の打ち上げで、600万ドル(約6.4億円)の莫大な費用がかかります。ならばこれを複数回再利用することで、打ち上げのコストを大幅に削減することができるというのが狙いです。

SpaceXは昨年、打上げ時にノーズコーン回収に成功しました、そして現在は「ミスタースティーブン」という大きなネットを使用して、フェアリングを捕えようとしてます。船に搭載された大きなネットを広げて、落下してくるものをキャッチするようなイメージです。

 

次のFalcon9ミッションでは、この「Mr.スティーブン」は実際に海に出る予定です。同社は、ジオタグが付いたパラシュートでゆっくりと落下してくるフェアリングを地球に優しく回収しようとしているのです。

 
編集部が日本向けに翻訳編集したものです

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