Samsungが数時間前にサンフランシスコで開催したUnpackedイベントで、新しいスマートフォン「Galaxy S23」シリーズを発表しました。予想されていた通り、様々なリークで言われていた内容とほぼ同じスマートフォンが3モデル登場しました。ここでは、特に重要なポイントを説明していきます。

新しいGalaxy S23シリーズ


Samsungは成功の方程式を変えることなく、昨年のGalaxyS22シリーズと同じように、Galaxy S23、Galaxy S23+、Galaxy S23 Ultraという3つのスマートフォンを用意しました。

新しいS23とS23+は、画面サイズ、バッテリーサイズ(3900 vs 4700 mAh)等のいくつかの項目を除いて、ほぼ同じ仕様となっています。コンパクトなスマートフォンが好きなら、6.1インチのFHDディスプレイを備えたS23が最も小さく、対するS23+は6.6インチとなっています。

Galaxy S23 Ultraは別格で、6.8インチのQHDエッジディスプレイ、Sペン内蔵、5000mAhバッテリー、非常に優れたカメラハードウェア、そしてRAMとストレージの最大容量はさらに多く、大幅に高いスペックを備えています。

もちろん、価格にはこれらの違いが反映されており、価格はそれぞれS23が799.99ドル〜、S23+が999.99ドル〜、S23 Ultraが1199.99ドル〜となっています(全モデルともに256GBのベースモデル)。米国では、予約注文が既に開始され、2月17日に発売予定となっております(日本での価格及び発売日は未発表)。

通信キャリア毎の特典


AT&Tは、条件を満たせば最大1000ドルの下取りキャンペーンを実施し、S23 Ultraが199.99ドルに、S23及びS23+は無料で手に入れることが出来ます。

Verizonでは、期間限定で同キャリアに乗り換えるか、既存のスマートフォンを買い換えると、S23が無料で手に入り、残りの2モデルは対象となる5G無制限プランで下取りを行うと800ドル割引になるというキャンペーンを行います。さらに、Galaxy Watch 5とGalaxy Tab S7 FE 5Gも無料で提供されます。また、乗り換えユーザーには、登録が完了すると200ドルのVerizonギフトカードがプレゼントされます。新規または既存の顧客が、VerizonのウェブサイトでGalaxy S23シリーズを予約注文すると、1段階上のストレージ容量に無料でアップグレード可能になります。

S23シリーズのデザイン


遠くから見ると、新しいS23シリーズの外観は昨年のS22シリーズと似ていますが、カメラ部分の隆起が完全に無くなり、複数のレンズの円形だけが残っているため、S23及びS23+はよりすっきりした見た目になっていることがわかります。

技術的には、特にカメラの仕様に妥協が無い場合、これは非常に素晴らしいことです。歴史的に、スマートフォンメーカーにとって全ての高性能なカメラを大きな隆起無しで取り付けることは困難でした。

背面のカラーは、全モデルともPhantom Black、Cream、Green、Lavenderの4色展開となっていますが、Samsungの公式サイトでは限定カラーも用意されているので、気になる方はそちらもご覧下さい。

3つのスマートフォンは全て防水仕様(IP68)で、ガラス面は高強度のGorilla Glass Victus2が使用され、本体にはArmor Aluminiumフレームが使われています。Samsungは、これらの素材を熟知しています。

再利用素材

S23シリーズには、20%のリサイクルされたGorilla Glass Victus2を含め、多くのリサイクル素材が使われています。ボリューム/サイドキー、SIMトレイ、一部のスピーカーモジュール部品には、再生プラスチックが80%使用されています。最後に、Sペンの20%は海洋プラスチックで出来ています。

S23シリーズの共通点


新しいS23スマートフォンにも、多くの共通点があります。全てのモデルに、AMOLED 2X Infinity-OFHD+、120Hzの可変リフレッシュレート、最大ピーク輝度1750ニトの優れたAMOLEDディスプレイが搭載されています。

S23 Ultraのエッジディスプレイ

3モデルともに強力な「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しており、こちらの記事で詳細やベンチマークについて説明しているようにこれは優れたプロセッサで、S22シリーズとの最も重要な違いの1つとなっています。

大型のスマートフォンはより優れた冷却装置を備えている傾向があるため、パフォーマンスにも多少の違いがある可能性があります。ただし、日々の使用感には違いは感じられないでしょう。

基本構成は、S23が8GB/128GBでストレージが最大512GBのオプションがあり、S23+及びS23 Ultraでは256GBで512GBのオプションが用意されており、S23 Ultraのみ1TBまでアップグレード可能です。

5GとWiFiの機能は全てのモデルで共通しており、Sub6/ミリ波の5GとWiFi 6Eをサポートしています。言うまでもなく、これはおそらく世界で利用可能な最高のモバイル通信であり、Qualcommの通信ソリューションには非常に満足しています。UWB(超広帯域無線)に対応しているのは、S23+とS23 Ultraのみですので、ご注意下さい。

全てのモデルに、画面内の大型超音波指紋リーダーが搭載されており、顔認証によるロック解除と組み合わせて最大限の利便性を得ることが出来ます。

カメラ


S23とS23+は全く同じカメラシステム構成で、背面に3つのモジュールと前面にセルフィーカメラを備えています。背面カメラには、プライマリ(OIS対応 50MP、f/1.8)、超広角 (12MP、f2.2)、及び3倍望遠 (OIS対応 10MP、f/2.4) が搭載されています。セルフィーカメラは、デュアルピクセルAF、f/2.2を備えた従来の12MPとなっています。

S23 Ultraはそれとは別レベルのモンスターです。プライマリカメラは、200MP、レーザーオートフォーカス、OIS対応、f/1.7となっています(おそらくSamsung HP2?)。超広角カメラと望遠カメラは、他の2モデルと同じように、それぞれ12MPと10MPです。

そうは言っても、S23 Ultraには、4つ目のカメラとして10倍光学ズームの10MP望遠カメラ(OIS対応、デュアルピクセルAF、f/4.9)が搭載されています。同じような望遠カメラを搭載した従来のモデルを使用した経験から、このような長距離ズームがいかに役立つかは良くわかっています。

ハードウェアの詳細が全てわかり、この新しいカメラシステムがUbergizmoのCAMERA HWベンチマークでどれほどのスコアになるのか楽しみにしています。

まとめ


「Samsung Galaxy S23」シリーズは、競合他社を寄せ付けないほどアップグレードされていますが、昨年のモデルから正当に効果的な進化を遂げています。堅実な仕様に加え、ユーザーはさらに高速化したパフォーマンスと、より洗練された見た目を手に入れることが出来ます。

おそらく、考慮すべき重要な点の1つは、世界経済の高インフレにも関わらず、SamsungがS22から価格を変更していないということです。他のスマートフォンメーカーがこれに対抗出来るはわかりませんので、2023年に状況がどのように変化するのか注視していこうと思いますが、今のところ、これは非常に良いニュースです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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