MWC 2026でLenovoは、携帯型ゲーミングPCの新しい形を提示するコンセプトモデル「Legion Go Fold Concept」を公開した。これは折りたたみディスプレイを採用したポータブルゲーミングデバイスで、従来のハンドヘルドPCの枠を超えた柔軟な使い方を提案する実験的なプロトタイプだ。

最大の特徴は、折りたたみ式のPOLEDディスプレイを搭載している点にある。画面サイズは通常時は7.7インチだが、展開すると11.6インチの大型ディスプレイへと拡張する。これにより、コンパクトな携帯ゲーム機としても、大画面のポータブルゲーミング端末としても利用できる。

本機は主に4つの使用モードを想定して設計されている。1つ目は、7.7インチ画面でコントローラーを左右に装着する「標準ハンドヘルドモード」。携帯ゲーム機のような感覚でプレイできる。2つ目は「縦分割モード」で、折りたたんだ状態の上下画面を活用し、ゲームをしながら配信や攻略動画の閲覧などを同時に行える。3つ目は「フルスクリーンモード」で、画面を完全に展開して横向きにし、11.6インチの大画面でゲームを楽しむスタイル。そして4つ目が「デスクトップモード」で、ワイヤレスキーボードとタッチパッドを接続することで、小型PCのようにゲームやブラウジング、作業にも対応できる。
内部スペックも高性能だ。CPUにはIntel Core Ultra 7 258Vを採用し、32GBのLPDDR5xメモリと1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載。グラフィックスはIntel Arc 140V GPUを統合し、最新PCゲームの実行やマルチタスクにも対応する性能を備える。ディスプレイは2435×1712解像度、165Hzリフレッシュレート、100% DCI-P3の色域を持つ高品質パネルで、明るさは500ニト。タッチ操作にも対応する。
コントローラーにもユニークな機能がある。右側のコントローラーは縦型マウスとして使用でき、FPSゲームの操作性を高める設計になっている。さらに小型ディスプレイが内蔵されており、タッチパッドとしての操作やパフォーマンスモニター、ショートカット操作などに利用可能だ。
本体重量は約868gで、Windows 11を搭載。バッテリー容量は48Whとなっている。現時点ではコンセプトモデルであり製品化は未定だが、携帯ゲーミングPCの可能性を広げる試みとして注目を集めており、MWC 2026ではUbergizmoの「Best of MWC」にも選出された。
折りたたみディスプレイとPCゲーミングを融合させたこのデバイスは、今後のポータブルゲーム機の進化の方向性を示す存在と言えるだろう。























