BenQは2026年3月、Appleの外部ディスプレイ「Apple Studio Display」に対抗する27インチ5Kモニター「MA270S」を発表した。Macユーザー向けに設計されたこのモデルは、高解像度と色再現性を重視しながら、より手頃な価格を実現した点が特徴となっている。

MA270Sは27インチで解像度5120×2880ピクセルの5Kパネルを採用し、218ppiの高い画素密度を実現。これはApple Studio Displayと同等で、macOSのスケーリング表示にも最適化されているため、MacBookやMac miniなどと接続した際にも違和感のない表示が可能だ。パネルには「Nano Gloss」と呼ばれる特殊な仕上げが施され、Macのディスプレイに近い色表現を再現するようキャリブレーションされている。また、反射を抑えるコーティングも採用し、長時間の作業でも見やすい画面を提供する。

色域はP3広色域を99%カバーし、デザインや写真編集などクリエイティブ用途にも対応。正確な色再現を求めるユーザーにとっても実用的なスペックを備えている。

接続面ではThunderboltを搭載し、映像出力とデータ通信を1本のケーブルで行えるほか、最大90Wの給電にも対応。MacBookと接続すれば充電と表示を同時に行うシンプルなデスク環境を構築できる。加えてHDMI端子も備える。リフレッシュレートは60Hzで、これはStudio Displayと同様だ。
スタンドは高さ調整・チルト・ピボットに対応したフルエルゴノミック仕様が標準で付属する。Apple Studio Displayでは高さ調整スタンドが追加料金となるため、標準装備という点はコスト面でも魅力と言える。
一方で、Studio Displayに搭載されている12MPのセンターフレーム対応カメラや、6スピーカーの空間オーディオシステム、アルミニウム筐体などの高級機能は省かれている。BenQはこれらの付加機能よりも、表示品質や色精度といったコア性能にフォーカスしている。
価格は999.99ドルで、Apple Studio Displayの1599ドルから大きく下回る設定となっている。高精細な5K表示を求めるMacユーザーにとって、MA270Sはコストパフォーマンスの高い選択肢として注目されそうだ。
























