Netflixは2025年、モバイルアプリから大半のTV・ストリーミング端末へのキャスト(Casting)サポートを静かに終了した。ヘルプセンターも「スマホからほとんどのTVへキャストをサポートしない」と明記し、リモコン操作を推奨している。この制限はOS機能ではなくアプリレイヤーでの無効化であり、YouTubeなど他アプリのキャストは引き続き利用可能だ。

Chromecastに関しては位置づけが変わり、リモコンを持たない旧型ドングルやTVのビルトインGoogle Cast機能は現在もキャスト可能だが、対象は広告なし(Ad-free)プランの契約者のみ。広告付き(Ad-supported)プランではChromecastなどでもキャスト・ミラーリング自体が全面的に禁止されている。
技術面では、スマホ→TVへパスワードやアカウント情報は送信されず、スマホは**再生トークンとストリームURLをTVに渡す“ブリッジ(コントロールプレーン)”として機能し、映像はTVがNetflixのサーバーから直接取得する。つまり端末側スペックの問題ではなくNetflixが“ターゲット候補として表示しない設計”**に変えただけだ。
この方針は、Netflixが2019年にApple AirPlayを削除した動きと類似し「品質とUX統一」「サポートマトリクス簡略化」「プラン境界の厳密な適用」が目的とみられる。Castボタンはスマホ中心のストリーミング文化の象徴であり、それがUIから消えることでユーザーの習慣にも変化が起きている。一部ユーザーはRedditやReddit-スレッド等で「リモコンがあるとキャスト不可」と説明されたと報告、11月10日にボタンが消えたという声もあるが、Netflixからの正式な展開日は公開されていない。
























