Samsungは、フィットネスサービス大手 iFIT と新たに提携し、Samsung Healthアプリにプロ仕様のワークアウト体験を導入することを発表した。本パートナーシップにより、ユーザーはGalaxyスマホやGalaxy Watchを通じて、iFITの専門トレーナーによるプレミアムプログラムを手軽に利用できるようになる。

提供されるコンテンツは、HIIT、ピラティス、ヨガ、ストレングス、リカバリー、バレエ要素の「バー」、マインドフルネス──といった7カテゴリーに整理され、Samsung Healthの全ユーザーは月に1本ずつ、計7本のオンデマンド動画を無料で視聴可能だ。より多くのセッションを希望する場合は、iFITのサブスクリプション(月9.99ドル/年99.99ドル)へとアップグレードでき、数百本規模のワークアウトライブラリへアクセスできる。

Galaxy Watchとの連携も今回の大きなポイントで、ワークアウト中の心拍、消費カロリー、運動時間などのデータをリアルタイムで計測しながら、より精度の高いトレーニング管理が可能となる。SamsungのヘルスデータエコシステムとiFITの専門性を組み合わせることで、自宅や外出先でも“プロ仕様”のトレーニング体験を再現する狙いだ。

さらに、Galaxy製品の購入者向けに充実したサブスク特典も提供される。Galaxyスマートフォン購入者にはiFITの30日無料トライアル、Galaxy Buds3 Proには3カ月分、Galaxy Watch8/Watch8 Classic/Watch Ultraの購入者には6カ月分の無料利用権が付与される。Samsungはこれらの特典を通じ、Galaxyデバイスを軸としたヘルス&フィットネス体験の強化と、長期的なユーザーエンゲージメント向上を狙う。

今回のコラボレーションは、フィットネス×ウェアラブル市場が高度化・個別最適化へ向かう中で、Samsungがエコシステム戦略をより強化していく象徴的な取り組みといえる。iFITの専門性とGalaxyのセンサー技術を組み合わせたことで、ユーザーは日常の健康管理から専門的トレーニングまで、一貫した体験を“手首から”実現できるようになった。