WeWALK社は、視覚障害者向けの次世代スマートケイン「WeWALK Smart Cane 2」を発表しました。この新モデルは、TDKの最新センサー技術を搭載し、従来の白杖では検知が難しかった頭上の障害物などを検知する垂直レーダー機能を備えています。
さらに、スマートフォンと連携することで、内蔵のモーションセンサーが周囲の店舗や建物に関する情報を提供し、音声インタラクション機能により、ユーザーはスマートフォンを取り出すことなく音声アシスタントとして利用できます。バッテリー寿命は約20時間で、折りたたみ可能な白杖のデザインを踏襲しつつ、ハンドル部分にこれらの高度な機能を統合しています。
価格は約800ドルで、月額5ドルのサブスクリプションが必要ですが、提供される高度な機能、特に垂直レーダーの存在を考慮すると、その価値は十分にあると考えられます。このデバイスは、視覚障害者の生活を大きく向上させる可能性を秘めており、アシスティブテクノロジーの分野における重要な進歩を示しています。
この技術的成果を実現するために、WeWALK Smart Cane 2には以下のTDK製ハードウェアが含まれています:
・InvenSense SmartMotion(ICM-456xy):ジャイロスコープと加速度計を統合した6軸IMUセンサーで、屋内外での精密なモーション検知を可能にします。
・InvenSense SmartSound:低消費電力のマイクロフォンで、音声アシスタント機能をサポートします。
・InvenSense SmartSonic(ICU-20201):超音波ToFセンサーで、約9.5メートル先の障害物を検知し、存在検知や障害物回避を支援します。
・TDKのマルチレイヤーチップアンテナ:通信性能を向上させます。
・TDKの巻線メタルインダクタ:電源回路の効率を高めます。
・TDKのマルチレイヤーフェライトインダクタ:電磁干渉を低減します。
これらのTDKの先進技術により、WeWALK Smart Cane 2は視覚障害者の安全性と自立性を大幅に向上させることが期待されています。