NECは、CEATEC 2024で世界最高水準の顔認証と虹彩認証技術を組み合わせた最新のマルチモーダル生体認証システムを発表し、セキュリティシステムの進歩を示しました。
このシステムは、重要インフラやデータセンターなどの高セキュリティ用途、または食品加工施設や医療機関など、従来の顔認証が困難な防護具を着用する環境でのアクセス制御を目的としています。また、迅速かつ正確な顧客認証が求められる小売業界での決済処理にも活用できる可能性があります。
このシステムの中核は、顔と虹彩の二重生体認証機能にあります。NECのアルゴリズムは、顔と両方の虹彩からのデータを同時に処理し、精度を向上させ、印刷物や写真によるなりすましのリスクを低減します。このシステムは、暗い照明下やヘルメット、マスク、手袋を着用している際など、さまざまな条件下でも機能するよう設計されており、さまざまな業界で高い汎用性を発揮します。
NECの技術の大きな利点の一つは、その使いやすさです。カメラの位置をスキャン対象者に合わせて自動的に調整し、認証プロセスを約2秒で完了させることで、非接触で衛生的なソリューションを提供します。これにより、手がふさがっていたり清潔を保つ必要がある病院や食品生産施設などで特に価値があります。
帽子やキャップ、サングラスを着用していても機能します!
また、このシステムは柔軟性と拡張性も備えています。REST APIを使用して既存のインフラにスムーズに統合でき、VESA規格のマウントを使用して床置き、壁掛け、デスクトップ設置に簡単に対応します。防塵・防滴仕様で、屋根付きの屋外環境でも使用可能です。