宇宙旅行中の宇宙飛行士がAIを搭載したコンパニオンとなる可能性があるとして、本物そっくりのロボット犬「ライカ」のコンセプトが紹介された。宇宙飛行士が経験する孤独に対処するため、ライカはペットの代わりとなることを目的としている。
既存のロボット犬とは異なり、ライカはより友好的で、宇宙飛行士の「家庭的な文脈」に溶け込めるようにジヒ・キムによって設計された。交友関係だけでなく、ライカは緊急事態や宇宙船に乗っている人の健康状態を監視するための装備も備えている。

Laika_Moving Scenario from KIM JIHEE on Vimeo.

過酷な宇宙環境に耐える堅牢なチタン製で、物体や人物を識別するための各種センサー、赤外線カメラ、深度カメラ、スラムカメラ、超音波センサー、健康モニタリング用のECGセンサーが組み込まれている。これらのセンサーは、宇宙飛行士が感情の高ぶりを体感する際に、その感情を認識するために重要な役割を果たす。
ライカの将来的な改良点としては、複合現実感メガネを追加し、ロボット犬の活動に関するリアルタイムの情報をユーザーに提供することが挙げられる。ライカのレンダリング画像は、宇宙ミッション中に実際のペットが恋しくなるかもしれない宇宙飛行士に同伴を提供することを目指し、フレンドリーな顔をした犬を描いている。

ライカの背中には伸縮自在のハンドルがあり、ユーザーは小物を運んだり、ロボット犬を持ち上げて移動させたりすることができる。宇宙での応用の可能性だけでなく、ライカは多用途であり、家庭内でも活用できる。
ライカは現在のところ概念的なアイデアであるが、その開発は、長期の宇宙ミッションにおける宇宙飛行士の心理的・感情的ニーズに対応する革新的なアプローチである。複合現実感技術を取り入れることで、その能力をさらに高め、ユーザーにさらなる情報と双方向性を提供することができる。